【感想】脳を焼くミュージカル「フランケンシュタイン」(2025)
タイトルママです!
ミュージカル フランケンシュタイン2025の記憶を忘れたくない人間の備忘録です
フランケンシュタイン城の地下研究所での実験で、強い電流に耐えられず燃えてしまった脳は、私のだったんだ・・・・
- 作品あらすじ/観劇回
- ストーリー、演出、構成が洗練されすぎ
- 作品における「死(生)」「人間」
- 「アンリ」で始まり「怪物」で終わる物語
- 矛盾を抱える人間らしさ
- 「美しき友情」もとい、「美しき異常執着」
- 「生命」ではなく「アンリ」の創造
- ビクターもアンリも地獄行き
- 怪物の望みと「夢の続き」
- 怪物にアンリの記憶はあるのか?
- レミゼのオタクとしてのフランケン
- あきビクター/あきジャック
- こばビクター/こばジャック
- かずアンリ/かず怪物
- しまアンリ/しま怪物
- あきかず/こばしま
- ウォルターくんかわいい
- 大千秋楽の記憶を忘れたくない
- フランケン、見た人を怪物にする?
- 円盤か音源待ってます
作品あらすじ/観劇回
君と一緒に夢を見られるなら、死んでも後悔しない
美しき友情はやがて、哀しき復讐へと変わる―」(公式HPより)
作品の存在を知ってHPでこの2文を見た瞬間、「うわ、絶対にとんでもない沼だ・・・」と思ってチケットを取りました。読みは当たっていました。
科学者ビクター・フランケンシュタイン(主人公)の代わりに親友「アンリ」が命を落としてしまい、ビクターはアンリを生き返らせようとする。しかし生まれたものは「怪物」で、怪物によるビクターへの復讐劇が始まります。(地獄・・・・・・・?)
↓ちなみに観劇回はこちら
4/19 マチネ @東京 中川/加藤←これだけの予定だった
5/05 マチネ @愛知 中川/島
5/06 マチネ @愛知 中川/加藤
5/11 マチネ @水戸 小林/島
5/18 対談 @大阪 中川/加藤
5/21 マチネ @兵庫 中川/加藤
「へ~!こんな作品あるんだ!東京で一回だけ見てみたいな!あ!先行終わってるけどおけぴに譲渡ある!」なんて軽い気持ちでチケットを取って、なんなら当日大二日酔いで寝坊して冒頭間に合わず、みたいなコンディションで劇場に行ったのに、脳が焼かれて、気づいたら全地方に行っていた。元々ノーマークだったり、レミゼ(本業)と反復横跳びだったりで、回数そんなに見れてないけど、、
ストーリー、演出、構成が洗練されすぎ
私はキンキーブーツも大好きなのですが、あっちはキラキラすぎて、一回見ると満足してしまうですが、絶望って何回でも食べたくて、、、、絶望からしか得られない救いってある。
作品を見て思ったのは、とにかく丁寧だなということ。ビクターと怪物の生い立ちと感情の動きの描写が本当に丁寧で、初回見て、わからないところが全然なかったです。(「♪傷」以外)キーになる楽曲たちが説明ソングではなくて、感情を歌ってくれるのが良い。時代背景とかはちょっと説明不足だけど、グラミュをよく見るオタクであればある程度スッと入ってくる範囲の内容でした。
あとは何といってもこの作品は音楽がすごい、印象的な楽曲とリプライズの巧みさ(とそれを更に印象付ける歌唱力…)同じ楽曲が場面を変えて何度も歌われていて、その使い方が本当~~~~に、すごい、、
舞台セットとかについては、演出家の板垣さんがインスタに色々書いてくれてて、公演期間中に演出家からある種の正解が出ることってあるんだ(笑) 個人的にはありがたいです!大楽前に読みました。
散りばめられている薔薇はビクターの後悔(≒ビクターが原因で死んだ人間の数)で、壊れた額縁は、荒廃した世界観と、閉じ切らない世界(1幕2幕の表裏一体性)みたいなところの表現なのかなって思いながら見ていました。本当にセットや照明が美しくて、繊細で印象的!エレンが吊るされるときに十字架を模した支柱?が下りてくるの鳥肌立つ。
作品における「死(生)」「人間」
ビクターって科学者のわりにめちゃくちゃ非科学的なもの信じてるよね。愛とか魂とか。
大前提として、この作品においては「肉体の死」=「生命としての死」ではないけど、では死とは何かと考えたときに、結構考えたけど、共通の定義や答えって結局ないよね。になった。
ただ一つテーマになっているのは、「死=誰かに忘れられること」かもなと。ビクターの夢の中で「生きる」ことを選ぶアンリもしかり。カトリーヌの「♪だけどまだ人間だと認めてもらいたい 誰か私を覚えてるかな」という歌詞も、誰かに記憶されることが、その人の生を証明するもの(の要素の一つ)なのだなと思う。
ていうか今気づいたけどこのカトリーヌのソロ曲「♪生きるということは」なのね(笑)
「人間であること」の定義は、「名前があること」な気がします。
一貫して名前を持たない「怪物」という存在であったり、ここでもカトリーヌの「♪名もない死体になるのは嫌だわ」という歌詞からも、名前を持っていることってすごくこの作品で重要なように思う、、
(そこに「俺からしたらお前ら人間こそが怪物だ」っていうアンチテーゼが乗ってくるわけだけど)
「アンリ」で始まり「怪物」で終わる物語
脚本に対して本当にうまいな、美しいな、と、もはや悔しくなった。私脚本家でもないのに。
ビクターのアンリ(怪物)へのセリフは、「アンリ」で始まり「怪物」で終わっている。
1幕でビクターとアンリが出会う(処刑されそうなアンリをビクターが助ける)シーン、ビクターの登場時の言葉が「アンリ・デュプレ!」と名前を呼ぶもので、反対に、2幕で最後にビクターと怪物が会話するシーンでは、ジュリアを殺されたビクターが怪物に「どうして」「この、怪物…」と言って終わるんです。(終わるよね?)2幕ではそのあとビクターのソロがあるけどそこに怪物はいないし、北極では戦闘だけで会話はなし。亡骸に話しかけ歌い上げるのは怪物が死んだ後。なにそれ、、、、、、何回目かの観劇で気づいて鳥肌立った。
矛盾を抱える人間らしさ
「偉大な生命創造の歴史が始まる」で「偉大な」と言っておきながら「♪生命など陳腐なモノ」と歌うビクター、「♪生きても仕方ない/人間だと認めてもらいたい」で始まり「♪ただ生きたいだけ/暴れ狂うケダモノになりたい」と歌うカトリーヌ、内なる矛盾を抱えているのって、すごく人間っぽいなと思いました。
特にやっぱりカトリーヌが抱える矛盾の多さはやばい、怪物に対して人間じゃないから怖くないと言っておきながら、最後はバケモノと突き放すし、人間だと(人に)認めてもらいたいのに、人のいないところに行きたがる。
私も毎日「オタク楽しい!」と「オタク辞めたい」が同居していますが…(そうですか)
この表裏一体さみたいなところも、メインキャストが1人2役演じる、という作品の見どころに通じるところだなって思います。。
「美しき友情」もとい、「美しき異常執着」
「美しき友情はやがて、哀しき復讐へ変わるー」
彼らの関係って、正直友情だけではないわけで、、、普通にお互いに異常執着。
特にあきビクは、アンリのことを確実に愛してしまっているなと思います。
じゃなきゃ死んだ男の生首が入っている麻袋に、キスなんてしないよ。。
ビクターがアンリに執着する理由は「この世で唯一の本当の理解者」だからで
アンリがビクターに執着する理由は「命の恩人であり、自分にはできないことをやってのける人物」だから。
ビクターは依存で、アンリは崇拝(眩しい君は太陽さ)って感じ?
孤独な天才であるビクターは、対等な友人として意見をくれる立場の人も全然いなかっただろうから、、「♪ただ一つの未来」で議論になって嬉しそう。
「生命」ではなく「アンリ」の創造
ビクターの実験日誌に書かれていた最後のページの文章、
「僕の友人アンリデュプレの頭を最後の材料にして、新しい命を創造しようと思う。」
という生命創造の実験自体は大成功してるんですよね。ていうかこの段階では、アンリの頭はあくまで「材料」であり「命の創造」が目的だったんだ(笑)
ビクターは冷酷な面もあり、1幕冒頭では死んだ検体を即断で「破棄しろ」と言い放つような男であって、「失敗したら破棄」する人物。アンリではなかったけど「生命創造」の研究成果としては上出来で、検体として経過観察すべき対象ではあったけど、それは「アンリではなかった」から、「葬り去る」ことを選んだ。
「アンリを作ろうとしたこと」が本作の地獄への分岐点だなと思いました。
「♪地獄を抜け出てきた愛しい魂聞け お前に命令する いますぐよみがえるのだ」って、もう完全に名指しでアンリに命令しちゃってるもんね、、命なら誰でも良いわけじゃないくて、科学者から逸脱している場面。
アンリを作ろうとしなければ、「新しい命」は別の個体として認識されたし、知能がつけば、名前も与えられたかもしれないのに。でもアンリであることの定義って何なんだろうか。アンリが記憶喪失になってもそれはきっとアンリだし。ルンゲを殺さなかったら、あの個体はアンリになれたのかも。
ビクターもアンリも地獄行き
ちょっと驚いたのが、アンリも地獄行きだということ(笑)
ビクターは誰がどう見ても地獄行きだけど(それはそう)意外と本編の歌詞を追ってみると、アンリも勝手に地獄行きにされている。死体の再利用という、禁忌の研究の協力者だったからなんだろうか??
確かビクターは神を「地獄を作り出した存在として」信じているから、要は現世も地獄ということで。
「♪地獄を抜け出てきた愛しい魂聞け お前に命令する いますぐ蘇るのだ」
「♪友よ許せ僕の罪を 友よ許せ地獄へいけ」
と歌っているので、死んで地獄に行ったアンリを、現世(地獄)に呼び戻して、また地獄に返そうとしている。悪魔かおまえは。
怪物の望みと「夢の続き」
怪物の望みは「あんた(ビクター)に同じ思いを味あわせてやる」こと。
とどのつまり、自分の気持ちをわかってほしい、というのが根底にあるのかなと思います。
ビクターは「姉さんはいつもそうだ、僕の気持ちをわかろうともしない」みたいな怒り方をするけど、「相手の気持ちをわかろうとしない」のはそっくりそのままビクターの悪いところでもあるという皮肉。
ビクターはジュリアの気持ちも、エレンの気持ちも、怪物の気持ちも、何もわかろうとしないし、対話を諦めている節がある。相手をわかろうとして対話したのは唯一アンリだけ(ただ一つの未来と君夢)。そりゃアンリに異常執着もするわ、、
ビクターの、「自分のことをわかってもらえなかった」という原体験は、蘇らせた子犬を化け物?怪物?だから始末しろって叔父に言われたところにあるのかな?ビクターについてすごく丁寧に描いてくれている。
君の夢の中で生きよう⇔夢の続きを生きてみたい
ってとんでもない対比だなって思うと同時に、怪物が生きている世界って、「夢の続き」ではあるんだよね、時間軸としては。。なのに、自分はアンリではないから、同じ夢を生きることはできない。しかも「♪夢は崩れ落ち 墓石になった」ってビクター本人から直接言われてるし、、、
怪物にアンリの記憶はあるのか?
知能MAXの怪物が「俺にその男の記憶は残っていない」と言っているのがすべてかなと思いつつ、ビクターと我々観客は、ずっと怪物の中にアンリの断片を探している。
「記憶」って言っちゃうとあれだけど、「俺にその男の意識は残っていない」の方がしっくりくるなと思いました。「♪夢の続きをいきてみたい」で断片的に思い出したりはしているので(?)断片的にでも思い出してしまった段階で、思い出す前の怪物には戻れないなと思います。私もフランケンシュタインに脳を焼かれる前の自分に戻れないよ~泣
加藤怪物は、アンリと怪物の人格が完全に別な印象(別で存在or怪物がアンリっぽく使い分けている)
島怪物は、アンリと怪物の人格が両方存在して、どんどんごちゃまぜになってしまっている印象、でした。どっちもつらい。
レミゼのオタクとしてのフランケン
似てるな~と思ったりしたことなんかをつらつらと。
①時代背景
ビクターとアンリが出会うナポレオン戦争(ワーテルローの戦い)は1815年
レミゼのジャンバルジャンが仮出獄許可証を破り捨てるシーンも1815年なので、時代はド被り。
(原作ではマリウスのパパが、ワーテルローの戦場でテナルディエに出会っている)
②名前(≒本当の自分)を巡る物語である
レミゼでジャンバルジャンは罪人(囚人番号24653)となり、逃亡後偽名を使って生き延び、最終的に自分の罪を認め、「ジャンバルジャン」という自分の名前を取り戻します。
フランケンも、怪物による「自分の名前(≒本当の自分)」を求める物語とも言えるのかなと思いました。誰かひとりでも、怪物に対して「名前を付けてくれる人」がいたとしたら、この物語は少し変わっていたのかもしれないなあ、、、と思わずにはいられないのです、、
③ビクターとアンリ、バルジャンとジャベールのパワーバランスと命の取り合い
1幕から2幕にかけての、二人のパワーバランスの推移が似てるなと思う。
1幕:ビクター>アンリ ⇒ 2幕:ビクター<怪物
1幕:バルジャン<ジャベール ⇒ 2幕:バルジャン>ジャベール みたいな。
正義感と自信に満ち溢れていたジャベール警部が、どんどん憔悴して、敵であるバルジャンに「死という救い」を求めてどんどん弱っていく様はとても、良いです(語彙力)
「♪復讐しろ やるのはナイフか」と歌うジャベールも「♪焼き殺すか 一気に裂いてしまえ」と歌うビクターも、勝手にこうやって殺してくるのがバルジャンらしい、怪物らしい、と理想を決めつけて要求して、なんておこがましいんだろうかって歯茎むき出し笑みになっちゃう。
レミゼは「赦し」のハッピーミュージカルだけど、フランケンそういう赦しとかないもんね。あるいは怪物の前にミリエル神父みたいな人が現れたら、そこから別の物語はあったのかな。いやないな。
④ジャック&エヴァ夫婦とテナルディエ夫婦
アンダーグラウンドな感じと、金がすべてな生き方、無神論者的振る舞いが、共通してるなと思いました。無神論自体は相当昔から存在するけど、近世で表面化し出すのは17-18世紀頃~で、時代背景的にもこの頃からなのかな?←思ったまま書いてるだけなので違ったらすみません。
あきビクター/あきジャック
生まれたての裸の怪物に「そうかアンリ 寒いのか!」と勝手にわかった気になっているのが最高。
あっきーさん、日によってすごくお芝居が変わる人で、5/6見た回はボロッボロですっごく弱々しかったり(かず怪物もあきビクがどんどん弱っていくのに大変ご満悦 ←殺してくれ~~私を)舞台は生物なんだということをすごく思い知らされました。
中川晃教さん、前から私絶対好きなんだろうなと思いながら、これまでご出演作にご縁がなく。今回初めて拝見した結果がこの1万2000字超のレポートですよ。怖いよ。あ!ジャージーボーイズ見に行きます!(^^♪
あきジャック、怪物をかなり気に入っていて、ちゃんと調教してたし、めちゃくちゃDV男の才能あってニコニコしてしまった。壊れて捨てる時もちょっと名残惜しそうだし、取り上げられたら駄々こねそう。その日の1幕のビクターの演技に合わせて、2幕ジャックの系統も変えてくるの、さすがだなと思った。てかジャックかわいい、、結構年上の俳優さんが、かわいくて気狂いさせられることあるんだ、、
あとすみません、北極キスエンドって・・・・・・・・・・・・私は何を見せられたんでしょうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こばビクター/こばジャック
こちらは「そうかアンリ 寒いだろう」の思いやり型。
陰要素強めのビクターで、過去のつらい経験から周りに分厚い壁を作っている印象。酒場で泥酔しないと本音を出せない人間で、だからこそ横でビクターの心を開いていく太陽のようなしまアンリが似合う。酒場見てて心臓がギュッてなる。君夢でアンリの手を握り返す前に引き剝がされて大号泣した、こばビクがもっと愛に臆病じゃなかったら、絶対にその手を握り返せたのに、、、
起こる現実と悲劇が受け入れられずに「必死に足掻いている」感じ・・・(あっきーさんは足掻くというか、自分の納得のいかない結果は認めない、覆します、みたいな狂気がある感じ?)
あとさ、お顔がきれいすぎて、5分に一回「えっ」ってなる。お顔きれいすぎるだろ。
小林くん鬼滅で見たことがあって、絶望適正は信頼してたけど太陽側の役者さんだと思っていたら、全然闇落ち適正もばっちりで、振れ幅でかくてありがたい。ジャックの役作りは結構2.5っぽいというか、キャラありきで演じにいっている印象。アニメ系統の舞台を色々踏んでいる小林くんならではだなって思って見ていました。怪物をいたぶるのは完全に憂さ晴らし(笑) 片言のジャックかわいすぎて、私の日常生活のワイプで常に右上とかにいて小言言ってほしい。
かずアンリ/かず怪物
研究を辞めた理由が「神への恐れ<人間への絶望」なアンリ。
名実ともにミュージカルフランケンシュタインのTO、誰もこの人に勝てない(?)
和樹さんのフランケン激重感情が、そのままアンリ怪物の激重感情になって、観客の激重感情とも呼応しているのすごい。この方、自分の休演日に遠征してまで4th氷帝公演見に来てて、激重界の貴公子すぎる。
散々言われていることだけど、怪物としての動きがすごすぎてどうなっているのかわからない!顔も肉体もきれいすぎて生成AIかと思し、怪物の発音の不自然さとか、どうなってるの…。「♪そこには」「♪俺は怪物」での知能の上がり方とか、一曲の歌唱で説明セリフ無しでここまで表現できるって、普通じゃないと思います。
自分の弱さを他人に見せないという脆さがある、理想の上司タイプ。木内アンジョに近い。
しまアンリ/しま怪物
こちらは研究を辞めた理由が「神への恐れ>人間への絶望」なアンリ。
アンリも怪物も、あまりに人間で、あまりにも優しい、しまアンリ聖書とかに出てくるでしょ。
5/11は恐怖を笑顔で抑え込んで、ビクターを見送り、断頭台に首を置く最期の瞬間まで笑顔だった。ということは、こばビクの抱える麻袋に入ったアンリの首も笑顔なんですよ。やばい。
憎しみよりも悲しみが前に出ている怪物で、この怪物とは、ビクター次第で和解の道もあったのではないかなと思ってしまう。
そして彼、歌うまいし、歌に感情を乗せるのが上手!(←ミュージカル俳優に求めることno.1)
あと何様みたいなコメントして申し訳ないのですがすっっっごくポテンシャルを感じるし、きっと彼はこの作品でいろんな人に「見つかった」なって思った(そういう私も初見です。)若手俳優追いかけたりしていた身としては、そのポテンシャル本当にうらやましい。絶対にいろんな世界に連れて行ってくれる俳優さんだもん、、
あきかず/こばしま
あきかずは「共犯者」「呪い」、こばしまは「若さゆえの過ち」「悲劇」?
あきかず、2020年円盤はそこまででもなかった印象なんだけど…、あっきーさんが湿っぽいのもあって、運命の糸が雁字搦めでした。歌はどうあがいてもこの二人の方が「圧倒的にうまい」から、この難易度の高い歌を歌いあげてこそのフランケンシュタインにおいて、これ以上のものは出てこないのではないかと思った。
とか言って、4/19に初めてあきかず見て「なんだこれは・・・・?!?!完成されている!!」なんて言ったけど、この人たち大楽に向けてどんどん自己更新してくるから、わけがわからない。そんなのアリ?
インタビューや対談を見て、二人の信頼関係あってこその最高値だということを思い知らされた。対談完全に二人の世界だったな、私ら正面に座ってるからこっち見て~(?)
こばしまは、とにかく若くて眩しくて苦しい泣泣 あきかずに歌の「上手さ」では及ばないのは想定の範囲内だけど、それを補って余りあるほどの煌めき、、「眩しい君(たち)は太陽さ」だし、二人の関係性の中で、アンリ側が太陽なのがまた苦しいし、この二人は作中のどこかで和解分岐ルートがあるのではないか?と探してしまう。カテコで2人とも満面の笑みで出てきてくれるからそこに大泣き。絶対にこっちのペアが好きだと思って水戸に呼び出した友達、案の定ズブズブで私もニコニコ。
MIX回、あきしまは、しまアンリからの溢れ出るビクターへの憧れが致死量でした。あきかずで初見「ただ一つの未来」を見たとき、「言い争ってたけど意気投合…したってことだよな…?」と若干不安になった身としては、ビクターと議論するうちにみるみる驚き、尊敬のまなざしになるアンリ、青くて未熟でかわいい~泣 「♪僕は恋をした」の恋をした瞬間が、もうどこなのか一発でわかる感じ。
私こばかず回見れてなくて、、、見たかったなあ、、、なるはやでぜひ続投待ってます(^^)
ウォルターくんかわいい
ビクターに憧れて葬儀屋に殺されてしまう青年、ウォルター・ヘッセンくん。
石川新太さん、ジャジボのnew generation決まってるみたいですが、歌めっちゃ上手!アンサンブルにうまい子いるなと思ったら石川さんでした。
屋敷で憧れのビクターに話しかける前、緊張した面持ちで身なりを整えて覚悟決めて、ビクターに駆け寄っていくの、マリウスに声かける前の恋するエポニーヌみたいでめっちゃかわいい。
大千秋楽の記憶を忘れたくない
記憶があるうちに覚書です。
通った舞台とかテニミュとかでは初日大楽厨をやっていた人間ですが、これまでグラミュは平日大楽を見るほどの思い入れがなかったので、大楽に入ったことなかったんです。開演前の緊張感、シーンごとの丁寧さ、普段の公演が雑だなんていう気はないけど、やっぱりグラミュも大楽って、ちゃんと「大楽」なんだなと思いました。。知りたくなかったかも。。
以下感想!
あっきーさん定点していたので、ちょこちょこ和樹さん見れてない部分あります。。
この日のあきビクターは、孤独 悲しみ 寂しさを抱えていて、愛に飢えていそうな、どこか怖がっている迷子の子供のような印象でした。すごく哀しかった。
ウォルターへの「ドイツの女性は太っているから~」は当てつけではなく親切心忠告だけど、どこか心ここに在らずで、とっさに出てきたのがこれだった、みたいな。
ただ一つの未来は大楽なのもあり、客席も息をのんで見守る空気があった気がします(笑)最後2人で歌いあげたあとの「出し切りました!」みたいな達成感溢れる表情、少なからず本人たちの顔が出ていてニンマリ(双眼鏡持ってて拍手し損ねた)
子爵の腕縫合命令に対する「質問ですか?命令ですか?」は、難題を任された高揚感を滲ませる日もあったけど、大楽はなんなら嫌そうというか正直どっちでも良さそうで、お堅い大尉って感じ。友達いなそう。
イメージが一転するのは酒場!私が見た回の中では一番泥酔してぐでんぐでんのビクター。「できそこないの誇大妄想のほら吹きを!」自嘲的な感じすらもなく、なんて哀しい言い方をするんだろうか。そこにそっと寄り添う和樹アンリ。
・ビクターに跪いて手を取るアンリ
・座り込むアンリの足の上に寝っ転がり、北極ラストの再現をするあきかず
映像残ってないから私の妄想だったらどうしよう。
あっきーさん「こいつのおごりだぜ!」ってアドリブ入れていて、本人はラスト酒場至極楽しそうでした(笑)ルンゲにはビクターもアンリも口にチュー(フリ)をして去っていって、ルンゲ曰く「ほんとの愛を知りました///」←(^-^)
ルンゲ、アンリのやつ「ほっぺにちゅー!」って言ってたけど、あれ多分口だったよな?笑
急展開で殺人者として広場に連れ出されるアンリ。
「ビクターよく考えて!!」いつにも増して泣き叫ぶようにして部屋を出て行ったエレンに、大千穐楽を感じて私大泣き。ビクターはちゃんと日誌書いてました。(どっかで日誌書いていない日もあった)
何故だソング(©あっきーさん)大きな目がぐるぐる泳ぐの本当にすごいです。演技がすごく芝居に寄っていて、いつもより気持ち台詞調多めの「何故だ」。
気持ち入りすぎて、決められた曲の長さの中で歌詞が歌い終わらないのではないかとヒヤヒヤするくらい音取りが遅れていて、円盤で見た2020年と全然別物だった。なんでこんなに良いのに円盤出ないの、、
この日の(も)君夢は最高だった、
曲が始まる前にビクターからこぼれ出た「アンリ・・・」の弱弱しさ、たった3文字の音に、この人は、ここまで色んな感情を乗せることができるんだ、と思わず一回天を仰ぎ見た。
和樹アンリ、ビクターと抱き合ったあたりからもうとんでもなく涙声で、君夢での別れはそっとビクターを置いていくタイプ。5/6かな、ビクターを自ら突き飛ばして泣き崩れる回があって、私あの回の亡霊です。
あきビクも引き剥がされてから、最後の最後までアンリの名前を叫んでて(マイクにはのらなかったと思う)、ああ、このアンリデュプレは、ビクターから聞いた最初の言葉も、最後の言葉も、「アンリ」なんだって…
(多分台本上では、「殺してないと言ってくれ、お願いだ」で終わるはずなのでたまたま)
和樹アンリ、断頭台に首を置く瞬間には覚悟が決まっていたけど、気持ちはずっと迷っていたようだった。広場に連れ出されたとき、逃げろ~ビクター連れて~のとき、まだ覚悟は決まりきっていないように見えて、覚悟が決まったのはおそらく、「♪夢の中で 生きよう」のまえのラスサビ。。
偉大なるでは、噂の麻袋生首にキスするビクターを見れました。ありがとうございました。とにかくもう心ここにあらず、焦燥、アンリを生き返らせなきゃ、それしか頭にないかのような感じ。神を憎み、挑戦状を叩きつけるようなビクターフランケンシュタインで、この時もう北極の最後は決まってたんだなって。
アンリを蘇生して人払いするシーンは、なんかもうあっきーさん気持ちが入りすぎてしまって、1幕冒頭と全然別物だったな。
アンリ(怪物)が目を覚まして、本当にうれしそう~~~~~~なビクター。涙も吹かずに親友を葬り去らねばならない場面、ほんとうに 涙でべちゃべちゃで、こういうシーン、当たり前のように泣いてくれる役者さんって当たり前じゃないから、毎回毎回本当にすごい。
怪物のこと、いつもよりしっかりと時間をかけて抱きしめるビクターは、ずっとそれはもう愛おしそうな表情で、怪物もビクターの真似をして、いつもよりしっかりビクターのこと抱きしめ(首絞め)てた。絵がうまかったら描きかった泣 あたまの中にあるのに文章で表現できない泣
ジャックについては、すみません、めっちゃ可愛かった。(語彙)
怪物のこと、す~~~ごいちゃんと教育してた。この世界線では、もはやジャックだけが怪物を「一個人」として認めていたのではないかというほどに…。焼きゴテを楽しむでもなく、無感情でジュッってやってて普通に怖かった。今期のあきジャックのビジュ大好きなんですけど、ブロマイド出ませんか…。
和樹怪物、鎖の扱いがうますぎてすごかった、結構この日、鎖が絡まりまくっていて、やばいこれ解けないかも、なんて勝手に思ってたんですけど、綺麗に完璧なタイミングで解くから、もう本当にこの人鎖使いか何か?
和樹怪物の「♪絶望」を見ていると、絶望って痛めつけるだけではないんだなということがよくわかる。殺してくれと必死な男を優しく抱きしめて、「最後まで苦しめ」ってどんな悪魔??天使(アンリ)の顔した悪魔(怪物)が自分を見つめて甘い言葉をささやくの、そりゃ頭おかしくなっちゃうよね。
フラフラになるビクターを、「こっちへおいで」と怪物が生まれた直後のオマージュをやってのけるの、こういうところ、同じ作品2期目以降の役者さんの「上手さ」だなって思って、本当にありがとうございます。
「♪後悔」も、何故だソングと同じく芝居寄りで、不安定なビクターの心情がありありと出ていて、当然ながら歌死ぬほどうまいけど、あまりにも「脆い」歌唱だった(←最高の意です。)
↓ところで水戸公演で配ってくれたペーパー、ビクターの弱さへのコメント、めっちゃ良かったです。
https://x.com/musical_franken/status/1920701950686814512?s=46
ラストの北極、客席の息をのむ緊張感がすごかった。
ビクターの足を刺す怪物だけど、人体のどこをどうしたら治りが早いのか、二度と治らないのか、全部熟知しているだろうから、どういう傷にしたのかすごく気になる。
個人的には、和樹怪物は致命傷にはならない傷にしていて、島怪物はワンチャン致命傷にしてくれてるかもしれない。致命傷にしてくれる方がどう考えても優しい。
ラスト、高笑いする怪物から、最期に出た「ビクター」の声が優しすぎて、あれは完全にアンリだったし、怪物の復讐、大成功すぎた(私は最後のあれ、アンリの人格ではなくて、怪物がアンリを演じてると思っている)
それを受けて自分で自分を抱きしめるあきビクター、絶対にアンリの魂と抱き合ってたと思う、私にはアンリが見えたけど、でもそこにはアンリなんていなくて、、なんて悲しい結末なんだろう。ビクターずっと悲しみにくれて動けずいるのに曲のイントロが流れ始めて、尺が足りない!!!って私が大焦りした。
怪物に近寄って、倒れたまま天を仰いで3回くらいアンリの名前を呼んで、起き上がって最後にアンリの手を握って、掲げて、天を睨みつけるように力強く歌い上げる「俺はフランケンシュタイン」だった。キスエンドも大困惑(大歓喜)したりしたけど、やっぱりこれだなってなった。
大楽のあきビクは、最初っから最後まで神に挑戦していてよかった、エレンが死んだ後もめちゃくちゃ天を睨んでたもん。君まだ母の死を認めてないでしょ。
カテコの挨拶、あっきーさんのこの場にいない全ての人へのお心配りがすごいなと思ったし、本当に謙虚で、こんなにすごい方が、慢心せずに作品に向き合い続けてくれるなんて、奇跡かなと思った。
「努力なんて自分でいうものではないけど~」みたいな発言に、後ろで和樹さんがしっかり首振ってて、私は泣きました。一番近くで自分自身努力して、あっきーさんの努力も見ている方。これなんとか挨拶だけでも映像上がりませんか?
フランケン、見た人を怪物にする?
私もそうですが、愛知で連番してくれたフォロワーさん、神戸公演に飛んでたし、TLの別のフォロワーさんもフランケン初観劇だっただろうに、狂って追いチケしてた。
休みもお金も有限だから仕方ないのですが、他にもいろんな人が手持ちのチケ手放して追いフランケンしてた。怖い。やっぱりフランケンは違法ドラッグなんですか?
わたしも今回謎の奇行で、
・あきかず大阪対談のために、急遽沖縄旅行キャンセル
・こばしま回捻出のために、5/9-10レミゼ長野 5/11フランケン水戸へ大移動
・己の死んだ愛犬を蘇らせる夢見て、朝大号泣して起きる(笑えない)
みたいなことやってます。
あと衛星劇場(スカパー)入りました。6月に配信あるミュージカルクロスロード見たくて、、、
円盤か音源待ってます
これ本当に円盤も音源も何も残らないんですか・・・・・・・?
どうして・・・・・・・永遠を2025の円盤なしに生きたなら苦しみだけです・・・・・・・・・
大千秋楽があまりに良くて、私のこれからの観劇人生で、これを超えるものに出会うことってできるのだろうか?とよくわからない不安を抱えて日々生活しています。
あと、韓国でフランケン見るために韓国語の勉強を始めました。早くフランケンシュタイン見たいな・・・・・・・
感想、おしまい。。
