現世にしがみつけ!

舞台感想/旅行記/ひとりごとなど。趣味への未練でギリギリ現世に留まっている人間のたわごとブログです。最近ワーホリに行くことになった。

【王ステ聖地巡礼】黒の王 / ルーマニア旅行記

舞台「王ステ」主従の足跡を追い求め、ルーマニアに行ってきました!

黒の教会!

王ステとわたし

・現地観劇作品:黄昏、葬列、虚、ライブ2
・円盤観劇作品:黒、星屑、屍、黎明、蒼穹
・ハマったきっかけ:ルイス様(黄昏の王)
・好きな作品:星屑、葬列

アフトやら忘年会やらにもちらほら顔を出してます。再演黒の王は、日本にいなかったのでディレイ配信を見ました。初演と結構変わってたね?

王ステには考察班がたくさんいる&当時の考察大会に参加していないので、全然違ったらごめんなさい!(歴史もにわかです)

旅のお供を紹介するぜ

・マリアタ&ヴィンツェル
・ルイス様
・DIO (吸血鬼だしな、ということで連れてきた)

ルーマニアの美味しいご飯を添えて(一人旅大豪遊)

簡易旅程紹介

1日目:ロンドン → ブカレスト観光
2日目:ブカレスト/ポエナリ城塞ツアー
3日目:ブラショフ/ブラン城
4日目:ブラショフ観光/黒の教会 → ロンドン

私は現在ワーホリでロンドンに住んでいるため、ロンドンから往復です。超弾丸です。ブカレストはルーマニアの首都、ブラショフはブカレストから特急列車で3時間ほどで行ける小さな観光都市です。

旅して感じた物価は、今のとんでもない円安の日本と同等〜少し安いくらい。値段を気にせず一人で気軽にレストランに入れるのはとても良かったです。

歴史上のウラド3世について

- ウラド3世は3回君主になっている

 • 1448年:最初の統治 → 数か月程度
 • 1456–1462年:約6年間
 • 1476年:最後の統治 → 数か月程度

そしてこの時代のワラキアは本当に王位が安定しない。「王位を取れなかったら即処刑」というより、王位をめぐって有力貴族・周辺国・オスマン帝国・ハンガリーなどが介入し、君主が頻繁に交代する政治環境だったといえる。(最初の統治はウラドがまだ10代の頃である)

- 政治的人質の時期

ウラドパパ(ウラド2世)がオスマン帝国を裏切れば息子達も処刑される、という政治的な人質であった。ただ教育だったり人権的な部分は人質と言えど比較的フェアに扱ってもらえて痛そう。これは王ステ本編でも描かれている。

オスマン帝国に対して、小国ワラキアは基本的に、「貢納金を払って、ある程度自治を維持させてもらう」というスタンスを取っていました。しかし後に貢納金の支払いを拒否して対立し、vsメフメト率いるオスマン帝国の道を辿っていくことに。

主従関連場所

下記の場所に行ってきました♪

①ポエナリ城塞
実際にウラド3世が軍事拠点として使用した要塞。

② Chindia Park(チンディア公園)

ウラド3世治世当時に首都だった場所。公園があり、銅像や当時の建築物も残っている。

③ブラン城
正直ウラド3世に全く関係ないが、ルーマニアの一大観光地で吸血鬼の城として有名。イマジナリーウラドがいます。現地でフェイクドラキュラキャッスルなどと呼ばれている。

④黒の教会
ブラショフにある歴史ある教会。「黒の王」のタイトルは、ここも由来の一つかも?


①ポエナリ城塞

こちらは信じられないくらい山奥にある、実際にウラド3世が軍事拠点として使用した要塞!
ワラキアを攻めるにはここを通らねばならず、難攻不落の自然要塞だったのだとか。

ここです。
公共交通機関では行く方法が無いので、自力で現地のプライベートツアーを探して参加しました!ポエナリ城塞行きのツアーについては最後に関連記事を載せているので、もしご興味があればどうぞ。

誰がこんな城攻めるねん

ちなみに、辿り着くためには1480段の階段を往復しなければなりません!!!インドアオタク死亡!!………とはならず、私は元気でしたが、一緒に登山していたアメリカ人肥満女性が
本当に死んでいました。健康って大事。ちなみに熊が出るので、山道には熊避けのラジオがかかっています。マジ?熊に餌付けすると罰金らしいです。その辺めっちゃ歩いてて怖かった。

到着するとなんと!串刺しにされた血塗れマネキンがお出迎え!!サービス精神旺盛でうれしい〜!!

昔はちゃんと城の形をしていたはずですが今は城壁のみ、、残っているだけすごい。

ちなみに処刑台も置いてありました!ギロチンは19世紀の発明品なので、まだこの時代には存在しません。シンプルな首切り台でした。(ギロチンに詳しい人?)
後世で伝説に尾鰭がつきまくっているのでどこまで本当か不明ですが、ウラドは斬首、串刺し、皮を剥いで皮と肉体を別々に捨てる、など残虐な殺し方で有名だったそう。


こちらは頂上からの眺め。

なんでこんなところにいるんだろうと過去を振り返ってはいけない

すご〜〜く良い景色。これなら大軍が攻めて来てもすぐにわかるね。あと、山道も要塞の通路も険しく狭いので、大群で攻める意味がないそうです。結局人が通れて戦闘できる場所が2-3人分程の幅しかないので。なるほどね。

そして地下の牢獄のようなところにイマジナリーウラド3世がいました!(♪暗闇の牢獄〜で)
マリアタ、ご無沙汰してます。土産屋で買ったリアルウラドと持参主従でパシャリ。

なんでそんな華奢なマネキンなん?

ちなみにウラド3世、なかなかの知将だったそうで、敵軍の井戸を毒で枯らす焦土作戦や、敵軍と正面から戦わず夜襲をかけたり、敵軍の軍服を着せた上で奇襲をかけたりと、エピソードがたくさんあるらしい。

Night Attack of Târgoviște(トゥルゴヴィシュテ夜襲)という、メフメト2世の陣営を夜に急襲したのがエピソードとして有名。これは王ステでもそれっぽく描かれてました。ちなみにトゥルゴヴィシュテは後述しますが地名です。

②Chindia Park(チンディア公園)

ウラド3世治世当時は、先ほどの「トゥルゴヴィシュテ(Târgoviște)」という場所が首都でした。ここには現在公園があり、ウラドの銅像や、当時の建築物も残っています。ちなみに行った時は私達以外誰もいませんでした!!(笑)

地理的には現在の首都ブカレストと、マリアタの出身地のポエナリあたりの中間。実は後に、首都機能をブカレストに移した(拠点を置いた)のもウラド3世であるとされているみたいです。

マリアタ、こちらマリアタです!(?)

ツアーガイドから不思議そうな目を向けられながら撮影

ここには歴代統治者の顔が、像としてたくさん並んでおり、ラドゥやウラドパパ(2世、ドラクル)もいました。みんな統治がそれぞれ1-2年ずつで、すぐに闇に葬られたりしています。そう考えるとウラド3世の統治はかなり長いですね。

公園には当時の建築物もあります。塔など一部の建物は再建されていますが、城壁など一部の建物は当時のものっぽい。トルコ式入浴場の跡もあり、オスマントルコとの交流の様子が伺えました。

13世紀のモンゴルと、この頃のトルコはめっちゃすごい

塔があり、塔からの眺めも良かったです。監視塔だから当たり前か(?)
有名な話ですが、螺旋階段は常にこの向きです。右利きの兵士が、下階から上がってくる敵に対して、上から防衛しやすいように。ガイドのおっちゃんと、本当だー!戦いやすいねー!とチャンバラしました(?)

私は右利きです(そうですか)
③ブラン城

ここは正直ウラド3世には全く関係がなく、実際にこのお城を使用していたルーマニアの王族関連の展示が主です(笑)ただルーマニアの観光地として1番有名な城で、めちゃくちゃ吸血鬼を売りにしています。性根逞しいです。

ザ観光地向けの城で、私的にはあまり面白くなかったですが(コラ)、定番なので行っても良いかも。こちらはブラショフからローカルバスで行けますが結構迷うと思う。(バスは現金のみ)
建物内に別料金で入れるtorture museum(拷問博物館)がありますが、これはかなりクオリティが高いです!串刺し拷問の展示もありました。

絵で拷問方法を説明してくれるスタイル。拷問というか死んでますが・・

関係ないくせにやたら吸血鬼を推してくるので、謎にイマジナリーウラド部屋もあります。子供は立ち入り禁止で、なんか暗〜〜〜〜〜い部屋に赤照明で物騒すぎました。本当に何??旅の疲れ&絶妙に低いクオリティのせいで若干の虚無を感じながらも、とりあえず全ての部屋を制覇。

中世武器コレクションみたいな部屋もあり、甲冑が好きなのでその部屋だけはテンションが上がりました。黒の王などにおける戦の解像度があがりますね!ちなみに映画のウラド3世衣装もありました。

なんの映画か書いてくれ〜・・・・

お城の外観はかわいいです。せっかく来たので、一応持参マリアタとも写真を撮りました(義務感)

最悪このブラン城はブカレストから日帰りも可能。

ダイソーのプリクラか?みたいな謎写真スポット。イマジナリーウラドが左の方にいます。
④黒の教会

正式名称「聖マリア教会」
通称「Black church」
ブラショフにある教会で、オスマントルコが火をつけたことから焦げて黒く変色し、Black churchと呼ばれるようになったのだとか。(※これには諸説ありで、そもそもトルコではなく別の軍による放火なのではとか、普通に経年劣化で黒くなった説が濃厚)
現在は修復されていてそんなに黒くありません(笑)

黒くなさすぎて一回素通りして戻ってきました

黒の王のタイトルの由来って公式で明言されてましたっけ……?ダークな世界観にも由来していると思いますが、この黒の教会も由来の一つな気がします。
ウラドはワラキアの君主ですが、王ステ公式では「トランシルヴァニアの英雄」と書かれています。ちなみにワラキアとトランシルバニアは別の地域で、この黒の教会のあるブラショフという街は、トランシルヴァニアの街です。

王ステもフィクションなので、ざっくり「その辺の地域の英雄」で括っている気もしますが、吸血鬼の城として有名なブラン城があるブラショフ、にある有名な教会、ということで、タイトル決定時にも絶対に参考にしているはずです。

↓王ステ公式の説明(出典)

www.kingstage.net

黒の教会には大きな鐘があり、多分15分毎か30分毎に綺麗な鐘の音が街中に響いていました。王ステの作中で鳴りまくっている、ゴーンって感じの音色です(?) テンションあがる〜

この日は教会が朝10時からだったので、開場待ちをして入場。入場料は1000円くらいでした。
入場券は教会の向かいのお土産屋さんで買えます!すごく可愛いお店なのでぜひ!

中はこんな感じ。

落ち着いた内装。ザキリスト教っぽくはないかも?カトリックではなくプロテスタント系のようです。(ルーマニア正教ではないみたい)

ちなみにルーマニアは病院の数の3-4倍の数の教会があります。ファミマか?

そしてこちらは大きいパイプオルガン。この規模は相当珍しい!

教会の壁に、弾丸跡が残っていたりもする。東欧は壁に弾痕残っていること多い。。

黒いオルガンもありました!ヨハン先生が弾いてそう。

そのほか、オスマンのカーペットがたくさん並んでたりもしました。例の大火で一度かなりのものが焼けてしまい、現在見れるものは諸々再建されたり、新しく寄付されたりしたもののようです。

⑤シギショアラ

ウラド3世の生家がある都市。とんでもなくアクセスが悪く、日程を限界までこねくり回したものの組みきれず、今回は断念しました。行くには日程と覚悟が必要です。
マリアタ、ご実家に伺えずすみません。

関連記事

↓ポエナリ城塞ツアーの詳しい内容と感想

retirehumanlife.hatenablog.jp

↓ポーランド旅行記(チ。風味)

retirehumanlife.hatenablog.jp

余談:ドラキュラの由来

ツアーガイドさんがドラキュラの名前の由来について話してくれましたが、これにはかなり諸説あり、言語論争があるみたいです。
ウラドパパはドラゴン騎士団に所属していたことから、ドラクル(ドラキュラ)と呼ばれていたらしい。ただ当時1400年代の人たちはドラゴンが何か知らなかったという説もあり、ドラクルという単語自体には悪魔(悪魔の血)というような意味もあったそう。つまりウラド3世は悪魔の息子みたいな意味。

感想

勢いで弾丸ツアーを組んでみましたがめちゃ楽しかったです。1人でも行けますのでぜひ!👍

最後に黒の教会目の前のおみやげやさんで買った、ルーマニアっぽい可愛いカップと、お土産マグネット(本型で開ける!)と黒の教会の資料を載せて。笑

厨二っぽいピンズはなんの紋章だったか聞いたけど忘れた

来月ヴェルサイユ宮殿に行くけど、それはそれで「虚の王」の聖地巡礼になるかな?

それではまた〜〜〜

【秘境ポエナリ城塞】吸血鬼のモデル/ウラド3世の本物の城へ


観光地として有名な吸血鬼の城「ブラン城」…………ではなく、ウラド3世が昔本当に軍事拠点として使っていた方の城に行ってきました!!
(ブラン城は、正直ウラド3世全く関係ありません)

弾丸一人旅です。ワーホリでロンドンに住んでいるので、ロンドンから3泊4日のうちの丸一日を使いました。

ポエナリ城塞に行きたい方へ

・山奥の階段1480段を往復します
・公共交通機関はありません
・レンタカーを借りるか、ツアーに参加するかです
・ルーマニアの運転は本当にやばい(ルーマニアで運転できたらどこでもできるらしい)ので、運転に自信がある人以外は辞めた方が吉です

私はツアーで行きました

なんとそもそもマイナー観光地すぎて、ツアー自体が全然存在しません!
私が調べた際、Get your Guide(代理店)経由では1件のみツアーが存在し、なんと料金約5万円〜。5万円……………!?!!!?

さすがに許容できないので、なんとかルーマニアの現地ツアーを探し当てました。リンク貼っておきますね。

・会社名:travel maker
・ツアー名:The Real Dracula Tour
・言語:英語のみ
・開催日:申込者がいれば開催(笑)
・出発開催:ブカレスト
・金額:約83€+チップ+昼飯代など諸経費
・時間:8時集合19時解散(結局20時半解散)
・リンク:

travelmakertours.com

私が参加したかった日には開催がなく、電話で相談してねとのこと。

電話でツアーの相談をするのが嫌だったので、開催が決まっていた日にオンラインで申込。
ツアー代15,000円とか?だったので、某代理店のツアーよりこれでも半額です!安くて歓喜!!(安くはない)

 

登場人物(ツアー参加者)

・ツアーガイドのおっちゃん
・ニューヨークから来た金持ち夫婦
・わたし

ニューヨーカーの夫婦が申し込んでくれたおかげでツアーが開催されました!感謝!
ガイドのおっちゃんに「このツアー週にどのくらい開催されるの?」と聞いたところ、よくわからないとのことで、なんなら今日がこのツアー初めてのアテンドらしい(笑)んなアホな(笑)

ニューヨーカー旦那はコメディアンらしく、愉快なおっちゃんでした。なお、この謎ツアーに申込むくらいなのでとてもウラド3世に詳しかった(笑)奥さんは完全に連れてこられた感じで、何も興味なさそうだったね。

 

ポエナリ要塞(ポエナリ城)とは

吸血鬼のモデルとされるウラド3世が実際に使っていたとされる城…というか軍事拠点である要塞。
ウラド3世はワラキア公国(ルーマニアの前身)の君主です。ワラキアは現在も非公式ながら地名として使われているようで、日本でいうところの埼玉県が武蔵の国みたいなテンションだと思う(例えがダサい)。ちなみにワラキアとトランシルヴァニアは別の地域です!


そもそもこの城は大変山奥の、わけのわからん場所にあり、難攻不落の自然要塞です。断崖絶壁!ワラキアを攻めるためにはこの要塞を通る(落とす)必要があったそうで、当時攻める方は相当大変だったと思います^_^

赤丸の部分にそびえ立っています(笑)

行った場所

①昔の首都の公園と遺跡 / Chindia Park
②ポエナリ要塞付近のレストラン
③ポエナリ要塞
④近くのダム / Vidraru Dam
⑤近くのおしゃれなカフェ

①昔の首都の公園と遺跡 / Chindia Park

ウラド3世がワラキアを治めていた当時、首都はブカレストではなく「トゥルゴヴィシュテ(Târgoviște)」という都市でした。
その後ウラド3世がブカレストに首都を移した(首都にしたというか、居住や重要拠点を置いたり中心都市とした)そうです。

当時の首都には、現在はChindia Park(チンディア公園)と、当時の遺跡があります。もちろん公園にはウラドの像があるよ!弟のラドゥや、パパウラド(2世)もいました。

当時のワラキアの政治は周囲の大国からも干渉されとても安定せず、しかも内政もぐちゃぐちゃで、党首が1-2年間隔で変わりまくる始末。その中でトータル6年近く君主に君臨したウラドは相当すごいはずです。(1回で6年ではなく、3回に渡り君主になっている)。

公園は入場無料。ウラド3世がお出迎え。

 

こちらは入場料がかかりますが、当時の建築物(王宮跡)もあります。塔は再建されてるけど、城壁は当時のものっぽいです。
ハマムというトルコ式入浴場の跡があるのだとか。オスマントルコとの交流を感じます。

古い(笑)

②ポエナリ要塞付近のレストラン

車で爆睡していたら着いていた。ガッタガタの山道でぐわんぐわんになりながらも私が起きないので、ニューヨーカーたちにすごく驚かれた。私も目覚めたら急に山奥で焦ったよ。

なんと最初に行こうとしたレストランは休業しており、2件目に行こうとしたレストランも休業していた。不安な気持ちになる我々。
とにかく全てが吸血鬼または熊に紐づけられていてウケた。

要塞入り口すぐの3件目のお店が空いていたので入店。店内装飾が物騒すぎる。

熊からして悪夢すぎる

何を頼んで良いかわからないので、ガイドのおっちゃんに丸投げしたところ、とんでもない量の料理が出てきました。こうならないためにお願いしたのに!?!!wwww

なんやねんと思いながらも観光客なので、ヤケになって現金で店員にチップを押し付けた

 

ニューヨーカー夫婦もガイドのおっちゃんも大変でかかったのですが、アジアの1番小さい女がこんなには食べれんのよ。NY旦那も爆笑する量だった。(BOXで持ち帰り、翌日食べました)

ちなみにNY旦那のご飯は、頼んだサイドメニューとメインメニューがほぼ同じだった。ガイドのおっちゃん教えてあげて!?

ご飯自体はとっても美味しかったです。

 

NY旦那と私がビールを飲んでいたところ、ガイドさん曰く「ビールがないルーマニア料理なんて肉がないハンバーガーと同じ」とのこと。好きそれ〜ゲラゲラ笑った^_^
おじさんらとご飯を交換しながら楽しく食事しました。どの料理もおいしかった!

※NY嫁は車酔いのためこの時点でぐったりしていた。

 

③ポエナリ要塞

さて。レストランから徒歩で要塞の入り口に到着。ここから1480段登ります!入山料は1000円しないくらい。

もはやハイキングなので、すれ違う人と励まし合いながら登山

 


最初の30段を登ったところでNY嫁がギブアップ宣言をし、不穏な空気が流れ始めて空気がちょっと凍りました。NY嫁は車酔いでグロッキーな上にかなり肥満体型であったから。運動の大切さを実感しつつ、これどうするねん・・と思いながらも、騙し騙しで入山。


結局途中死ぬほど休憩を挟み、超〜〜スローペースで登り切りました。旦那は嫁を待たずに先行っちゃうし(笑)
私はガイドさんの話を全部聞きたいので、嫁とガイドさんとゆっくり登山しました。

ちなみに100段ごとに看板があり、現在地を教えてくれます(全部で1480段!)

 

そして山頂!めちゃくちゃボロいが、見たかったのはこれだ!!!処刑場と串刺しになっている人形の展示が出迎えてくれて、このローカル感に嬉しい気持ちになりました。

手前には処刑台もありました!ギロチンは発明前なので、シンプルな首切り台です。(ギロチンの発明は18世紀フランス革命の頃)

そしてこちらは城からの眺め。
天気もよく、すごく眺めが良い!大群で人が攻めてきてもすぐに見える(笑)持参のポートレートウラドでオタク写真を撮ろうとしていたところ、ガイドのおっちゃんが代わりに持ってくれた。なぜ?ありがとう。

山すぎ

ツアーガイドとして何かサポートせねばと思ってくれたんかな(?)

イマジナリーウラドもいましたよ。
地下の牢獄のようなところがあり(そもそもなぜ?)、そこにイマジナリーウラド3世と何人かのマネキンがいました!わ〜〜い!!本当になんでこんなところに?嬉しくてツーショットも撮った。絶妙に背が高い。

ちなみに終始山道には、常にスキー城のように音楽やラジオがかかっていました。モチベ向上のためかと思ったら、これはクマ避けらしいです(笑)

しかもなんか女性ファッションブランド系のマネキンっぽくて、手の感じとかが細くてしなやかだった。なんでやねん。

 

④近くのダム / Vidraru Dam

近くにダムがあり、車で爆睡していたら着いていた②。

後から調べたところ、ヴィドラル・ダム(Vidraru Dam)というらしく、1966年に完成したそうです。大規模な水力発電用ダム。
かなり巨大で、確か世界で9番目に大きいダムと言っていた。でかい!
晴れてて景色が最高に気持ちよかった。国境越えしてくる人の定番スポットのようで、車もバイクも外国ナンバーばかりでした。

周囲には死ぬほど野良犬がいた。人懐っこくてかわいかったが、もふもふしたら死ぬほど汚れた。

 

⑤近くのおしゃれなカフェ

役に立たないブログすぎるが、車で爆睡していたら着いていた③なので、正直どこだったのか分からない。電波もなかった。もはや全員死ぬほど疲労しており、写真をオシャレに撮ることも諦めたので適当に想像してください。

私が道中で寝過ぎてみんなびっくりしていたが、この帰り道も爆睡していて、もはやタイムトラベルのようだった。合計で3-4時間寝たと思う。

このカフェではデザートを食べたかったが、満腹すぎてお茶だけ飲んだ。本当はホットが飲みたかったが、コーヒーが嫌いで選択肢がなくジュースを飲みました。寒・・・
あとは、充電器をトイレに落としました!お店にはかわいいワンチャンがいたのでモフモフしてハッピーになれました。

 

遭遇した動物たち

馬、牛、ロバ、犬、猫、熊

車の代わりに牛、馬、ロバが荷台を引いて車道を走っていた。2026年に………!?!!
「わーー!!馬だ!!!!」と言ったら「あれはdonkey(ロバ)だよ」と教えてくれました。ロバ初めて見たよ。


また、ルーマニアにはとんでもない量の野良猫と野良犬がいます。なんなら野良犬と野良猫も初めて見たんだけど……。しかも人慣れしていて人懐っこい。多分衛生的にあまり良くないけどモフモフさせてくれてかわいかったです。
※野良犬=ストレイドッグというらしい。文豪ストレイドッグスってそういう意味なんや。

そして普通に熊が何食わぬ顔でその辺をたくさん歩いていました。

爆睡から急に目を覚ましたと思ったらクマで興奮して騒いで、またすぐ寝て、周りをビビらせた

 

道で食べたもの

梨、リンゴ、なんかのベリー、ホップ

ガイドのおっちゃんが急に買ってくれた梨。丸かじりして芯はその辺に捨てるスタイル。

ごめんけどそんなに美味しくはなかった。でも食べ物を残すのが嫌いなので意地で完食。

道にリンゴの木があり、リンゴだー!と言ったら収穫してくれたリンゴ。斬新!これも丸かじりして芯をその辺に捨てるスタイル(ゴミ箱があった)

えるしっているか しにがみはりんごしかたべない(ちなみに英訳だと Shinigami loves appleみたいな感じで、それはなんか違くない?)

なんかのベリーも見つける度にくれた。おやつってこと?何かわからないけど美味しかった。多分私がおいしいー!と言って食べたから何回か摘んでくれた。

ホップもくれた。麦とホップのホップ!ホップってその辺に生えてるんだね。


ツアーで聞いたウラド豆知識

・映画
ウラド関連映画だとcrush of empireという作品が面白いらしい。ただしネット上での評判はすこぶる悪く、イマイチ見る気になれない。う〜〜ん。


・公式に残るポートレートはこの1番有名な一種類のみ(しかもこれも後世に書かれた説)
・それ以外のポートレートはこれをベースに描かれ、残虐なイメージから醜い姿で描かれることが多いらしい

確かにこれしか見たことないかも?ちなみに熊に餌付けすると罰金です。

宣伝(?)

なぜ私がこんな辺境の城を目指したかというと、舞台「王ステ」にハマったからです。主人公がウラド3世です。作品リンク貼っときます。

kingstage-series.net

 

感想

総評、このツアーめちゃくちゃ楽しかったです!!
ガイドのおっちゃんがウラドのこと以外にもルーマニアのことを色々教えてくれたり、グループで和気藹々と登山したりご飯を食べたり、一人旅だと当然1人なので(?) ツアーで一緒に回ってもらえるのはとっても楽しかったです^_^

 

残念な点は私の英語力でしょうか……。知らない情報(知名や人名含む)を拙い英語で聞いて理解するのって結構難しくて、体感6割くらい聞き取れたかな、という気持ちです。あとは事前知識でなんとかしました。
日頃から、日常単語を知らないくせに、変な英単語ばかり知っていたのが役に立ちました!(ミュージカルオタクあるある)

 

ちなみにブラン城も行きましたが、個人的には特に何も面白くなかったので、歴史に興味がある人や、この記事を読んでおもろいと思っていただける感性をお持ちの方には、ブラン城よりもポエナリ城要塞をオススメします。

 

それではまた〜!

【感想】英国内日帰り遠征 Back To The Future / バックトゥザ・フューチャー(2026.10)

ワーホリでロンドンに住んでます。


どうしてもBack To The Futureのミュージカルが見たかったので、UKツアーで国内遠征してきました。名古屋遠征みたいな感じ。

今回の演目は、Back To The Future(以下BTTF)です!

 

日本では劇団四季さんがやっているのが大人気ですよね。私も見ました。ロンドン公演は2026年4月をもって終演してしまったため、仕方がないので地方公演を見にいくことに。ロンドンでこんなにいろんな演目やってるのになぜイギリスに来てまでバスで遠征を・・・

 

↓UKツアー公式サイト

www.backtothefuturemusical.com

 

 

主なUKツアー日程

今回私が行ったのはロンドンから高速バスで約3時間半の距離にある「ブリストル」。最初の都市にしておかないと、また見たくなった時に困るのでさっさと行きました。

 

・ブリストル(Bristol Hippodrome):2026年10月8日 〜 11月21日
・エディンバラ(Edinburgh Playhouse):2026年12月2日 〜 2027年1月2日
・リヴァプール(Liverpool Empire):2027年1月12日 〜 2月6日
・ミルトン・キーンズ(Milton Keynes Theatre):2027年2月9日 〜 2月27日
・バーミンガム(Birmingham Hippodrome):2027年3月9日 〜 4月10日
・サンダーランド(Sunderland Empire):2027年4月13日 〜 5月8日
・ブラッドフォード(Alhambra Theatre):2027年5月11日 〜 6月5日
・サウサンプトン(Mayflower Theatre):2027年6月8日 〜 7月3日
・マンチェスター(Manchester Opera House):2027年7月13日 〜 8月21日
・プリマス(Theatre Royal Plymouth):2027年8月24日 〜 9月11日
・カーディフ(Wales Millennium Centre):2027年10月19日 〜 11月13日
 

英語大丈夫そう?

映画版または劇団四季版を見ておけば問題ないでしょう!見ていなかったとしても難しい話ではないので、いきなり対戦を申し込んでもなんとかなると思います。ただその場合、ドクが何を話しているかはわからないでしょう。

 

座席とチケットと劇場

今回はToday Tixを使わずに公式サイトから直で購入。

今回のお席は、B列8番、多少上手寄りの中央ブロックの席です。ロンドン公演に比べるとUKツアー公演は格段にチケット金額が安くなる傾向になり大変お得です。破格の55ポンド(12000円くらい)。安いな?!?!

良席厨やめたい

今回の会場は「The Bristol Hippodrome」劇場。

座席が若干全席補助席っぽい安価さがありましたが、実際座ってみるとそんなに悪くない。あと最前列から前方の方はきちんと全席段差の傾斜がついている+ステージもそれなりに高さがあるため、前の席に背が高い方が座っていても困ることはありませんでした。

私はあなたのことを「劇場」と呼びます!!日本には劇場は、5つくらいしかありませんので、、、

赤バスが一生どいてくれなかった。クロックタワーがつけられててかわいい。

内装も素敵

弾丸日帰り費用と工程

移動手段:バスまたは電車

バス:ロンドン中心地から約3時間程度

電車:ロンドン中心地から約2時間程度

値段は移動時間によりかなりピンキリで、行きが4.8ポンド(1000円くらい)の激安バス!帰りが16.8ポンド(3600円くらい)の電車で帰る予定でした。(でした?)

 

名古屋よりもお手軽に行けるので、英国内でロンドンからの地方遠征をするのにはかなり良い街だと思います!

 

「でした」というのは私なんと、終電を乗り逃しまして。途中で機械トラブルのショーストップがあり、しかも舞台制作の偉い人がたまたま見に来ていたりして、スペシャルカーテンコールがあり、、、これは嬉しい誤算だったけど、そのせいで公演終了がだいぶ押してしまい、もともとギリギリの電車(終電です)を取っていたため、終電を乗り逃すというトラブル。大の大人が20分くらいガチの全力ダッシュをキメたにもかかわらず乗れなかった。

最終的にめちゃくちゃ迂回してヒースロー空港まで深夜バスで移動し、そこからさらにローカルバスを2本乗り継いでなんとか帰宅しました。しょうもな。日本にいるときとやってること変わらない。いらん出費が・・

 

本編感想

もう本当に最高の一言に尽きます。(それしか言わんならこのブログいらんやん)

今回の公演で主演のマーティを演じたのは、オーストラリア公演でもマーティ役をやっていたAXEL DUFFYさんと、ロンドン公演でドク役を演じていたROGER BARTさん!

ドク含め何人かのキャストはロンドン公演からの続投で、毎日Apple Musicでロンドンオリジナルキャスト公演の音源を聞いている身としては、「あのオリジナルキャストの歌を生で聴けるなんて!!!」という感動がまずすごい。そして全員圧倒的にうまい。

 

そしてやっぱり日本以外で演劇をみることの醍醐味の一つ、観客の反応が段違いなこと。観客の反応や拍手の間を見ながら、その日の演技プランやタイミングを調整してくれているのがわかる瞬間がめちゃくちゃテンション上がります。客席一体になって、物語の結末を見守るの、本当〜〜に楽しくて、ハッピーエンドの時の客席側の謎の一体感も日本の客席では味わえないものがあります(笑)両親のハッピーエンドをマーティよりも、私らの方が喜んでいるまである。

 

日本版との違いを述べたいところなのですが、四季版を一回しか見れていないので、よく分からず。。情けない。。。オリジナル音源との相違でいうと、曲のパートや長さが少しずつ調整が入っているかも?ゴールデンウィルソンのソロとか追加になっていたかもしれない。

 

あとはマーティ兄(ポテト押し売り兄さん)がバリイケメンで、基本兄さんを探してアンサンブル観察していました。四季版もポテト兄さんが一番可愛かった。なんでだ。。

 

そして途中で機械トラブルでショーストップになるハプニングもあった。

「時空連続体を調整しておりますので、少々お待ちください」とのこと。ショーストップ中も徹底して世界観を崩さない姿勢、そこに痺れる憧れるゥ!(とか言ってたらこのあと終電を逃す)とにかく無事に再開してくれて良かった。

周りの観客はあんまり気にしてなさそうだったけど、こういうケースでそのまま公演中止になり得ることを知っている身としては本当に気が気じゃなかった。しかも遠征だし。

ザワザワ

 

ブリストルってどんな町?

ブリストルは中世より貿易で栄えた港町の一つで、ロンドンよりも西の方にあります。(バースという観光地として有名な都市の隣)

中世から近世にかけて、奴隷貿易の主要港としてもかなり重要な立ち位置だった港のようです。港町と言っても若干内陸の方にあります。かつては商業貿易港としても栄えていたようなのですが、今ではその役目を終え、どちらかというとそのリソースを活かして観光地的な立ち位置なんだとか。

ザ港町

実際に訪れた感想としては、小さい街ながら、街に活気があって、全体的に若い!!学校もたくさんあるようでめっちゃ人が若い。ロンドンにもアクセスは悪くないし、住みやすそう。ちなみにバンクシーはブリストル出身。

ただ朝の結構早い時間にブリストルに到着して、1日観光してから7時半から夜公演の観劇をしました。ただ結構小さい街なので途中でやることがなくなってしまい、寒い中シンプルに凍えて過ごす時間が数時間あり、ちょっと後悔しました。大変失礼なことを言うと、街の中心だけなら3時間もあれば見て回れます。

ブリストル観光

ブリストル大聖堂

ブリストルといえば、とも言える街の中心に建つ歴史あるブリストル大聖堂。無料で入れます。余裕があれば寄付をどうぞ。

前の芝生の広場では穏やかな時間が流れていました。寒いけど。(10月)

もう閉める時間だから、ささっと短時間で見学するなら良いよ!と言って入れてもらえた。いいんだ。ありがとう。

なんとも豪勢な大聖堂

ブリストル大聖堂
College Green, Bristol BS1 5TJ

M Shed(博物館)

こちらはブリストルについて知ることのできる博物館。入館無料なのですが展示が盛りだくさんでかなり充実していて興味深かったです。無料で良いのか心配になり寄付して帰った。

ブリストルは奴隷貿易で栄えた街でもあり、それに関する展示も多くありました。単に展示というか、過去の非人道的な行いを経ての未来への取り組みや活動についてなど。

また、歴史の授業で習う1832年の「第1次選挙法改正」のきっかけになった、相当大規模な社会運動もこの街で起こっています。町中暴動で燃えたらしい。第二次大戦中も主要な兵器工場などが建設された街であったことから、空襲の被害も大きかった街だそうです。

博物館自体が会場貿易で栄えていた頃の建物の改装物件で、パフォーマンスで蒸気機関車も走っていた。昔D-51機関車に関する舞台作品を見たことを思い出した。

これはWW2の空襲に備えた壕のモデル。音声説明から何から何までリアリティがすごい。

M Shed
Princes Wharf, Wapping Rd, Bristol BS1 4RN

St Nicholas Market(聖ニコラスマーケット)

こちらは商店街というかマーケット。屋台が出ていたり、雑貨屋さんがあったり、地元の人や観光客でとても賑わっています。天気が良ければここでお弁当を買って芝生や海沿いで食べるのが良いかも。私はエセ日本食を食べました。

お昼の時間はとっても賑わっている

St Nicholas Market
The Corn Exchange, Corn St, Bristol BS1 1JQ

 


 

以上、マーティは無事に未来に帰れたのに、私はロンドンに帰り損ねたポンコツ遠征でした。

来月はミュージカルSYLVIA(シルビア)を見に、カンタベリー公演に遠征します!(また遠征するんかい)


それでは〜〜〜

【旅行記】一度は足を運ぶべき「アウシュヴィッツ ビルケナウ」

アウシュヴィッツ/ビルケナウ強制収容所に行ってきました。

世界的な負の遺産であり、行っても楽しいところではないけど、現代に生きるもの、歴史を学んだものとして、一度は行っておかないとなと思っていた場所。今回のクラクフ旅の目的地でした。

 

ちなみに私の好きなテレビ番組は、「ダーウィンが来た」と「映像の世紀バタフライエフェクト」でして(というかそれ以外はYouTubeとかネトフリを見る)、映像の世紀では毎週白黒のナチスの話をやっているので、めちゃくちゃそのイメージでした。

有名な入り口の門。働けば自由になれると書かれている。

◼利用ツアー

金額:約9300円
所要時間:クラクフ中心から全体8時間ほど
ガイドツアーがなくても行けるそうですが、せっかく行くなら必ずガイド付きの方が良いです。2026年現在、1人だけ日本人の公認ガイドの方がいるそうです。(私は英語ツアーで参加し、その日だけ見れる日本語の電子パンフレットをもらいました。)


7:00集合が前日夜に5:00に変更になり一度キレましたが、ツアーの内容はとても素晴らしかったです。
行きのバスでは、80分くらいのアウシュヴィッツに関する映像を見せてくれました。朝5時集合なのが悪いですが結構寝てる人も多くて、それもなんだかな……と思いながら視聴。(とはいえ私も英語なので理解度は半分くらいですが…)

 

↓私は下記のGet your guideから予約。

https://www.getyourguide.com/ja-jp/krakow-l40/krakow-auschwitz-birkenau-live-guided-tour-hotel-pickup-t71766/

 

◼アウシュヴィッツって?

ポーランドの「オフィシエンチム」という地域にあった収容所。この場所のドイツ語読みが「アウシュヴィッツ」です。第二次世界大戦中、ドイツがユダヤ人(広義)を根絶やしにするため、欧州各地からユダヤ人を集めてこの施設に送り、大量虐殺や強制労働が行われたところ。


また、アウシュヴィッツ収容所自体も、それ自体は広大な施設の総称でもあり、ビルケナウはその施設の一部(ガス室がたくさんあり、一般人がイメージする収容所はビルケナウ)。

 

感想、ガイドさんに教えてもらったことをつらつらと。
諸説ある内容もあると思います、間違ってたらすみません。

 


 

■この場所が選ばれた理由

・ヨーロッパ中から鉄道でのアクセスが良かったから
・このエリアに元々ユダヤ人がとても多く住んでいたから(クラクフの元人口の25%がユダヤ系だったとの統計もある)
・既存の軍事施設の再利用可能(元はポーランドの政治犯などを主に収容)

■約110万人もの人間が殺害された

・約130万人が連行され、殺された人間の9割がユダヤ人であった
・そのほとんどは囚人として登録もされずに、列車到着後すぐにガス室で殺された(時にはガス室が満員で、死の順番を待つだけの小屋もあった)

■死を待つ小屋

・多くの女性はここに直行になり、3段の棚に各5-7人で閉じ込められ、1番最下層は床もガタガタでネズミも出放題
・順番待ちの間に亡くなる人もかなり多かった
・実際の壁には数えきれない数の落書き(と言って良いのか) 多分この小屋で亡くなった人の名前を、この時点では生きていた人が小石などで彫ったものかと思われる
・この小屋すら満室になると中庭で待たされる

数年の間に110万人もの人間を殺せるものかと思ったけど、あの施設の大きさとガス室の多さ(証拠隠滅のため破壊されて今は無い)を見れば可能だと思った。それにしても、常時ユダヤ人を移送して、常時あのとんでもない数のガス室を稼働するくらいの勢いじゃないとこの数は殺せないように思えました。

このあと殺す人間の一時保管場所なので、設備もクソもない

壁にびっしり描かれたR.I.P.
■生かす価値があるか、ないかの選別

・人間の選別は、そのほとんどが見た目のみで行われ、質問すらされないことも多かった
・健康な男性は価値あり、それ以外は基本価値なしに分類され、価値なしグループは即ガス室へ

■過酷な列車移動

・欧州各地から列車に満員で詰め込まれ移送
・水や食料、休憩もなし、輸送中に亡くなる人間も多かった
・トイレもバケツ一個のみ、列車の中は糞尿まみれ

列車で移送といっても3-4時間レベルの話ではない。遠いところはロシアの方の街から連れてこられたゲットーもあり、7-10日は移動にかかることを考えると、その環境の劣悪さと地獄絵図さは相当なものだっただろうことが伺えます。

復元されたトロッコ。このトロッコも敷地内まで移送されるわけではないので、トロッコ到着から、限界状態のままかなり歩かされる。
■1番の問題は飢餓

・与えられる食事は、食事とも言えない腐りかけのものや泥水のようなものばかり。
・成人男性は1日に約3000kcalが必要だが、半分の1500kcalも取れなかった。
・手紙でも多くの人が飢餓が1番酷かったと書き残しており、80kgの人間が数週間で30kgになるほどであった

■教会で祀られているマクシミリアン

飢餓形に処せられたある囚人の身代わりを名乗り出た聖職者か何かの方。のちに教会で祭られているそう。

■脱走者

800人が脱走を試みて、成功したのは100人少し。特に「アウシュヴィッツ(ビルケナウではない)」では、電気入りの柵が張り巡らされており、かなり困難だった。
-柵だらけ。見張小屋もかなり多い印象。逃げれたところでこんなド田舎の果てからどうやって生き延びるのか…

監視の目も厳しい

資料などでもよく見るかも
■罪の内容

最初は政治犯などを収容していたので、犯した罪ごとにラベリングされていた。ピンクのラベルはホモセクシャル(同性愛者)だ。ナチス統治下では同性愛は禁じられていて迫害対象だった。

色で区分されている。まだ囚人として扱われて区分がなされていた頃。
■広大なビルケナウ

ガス室がたくさんあって、一般人が想像しているアウシュヴィッツ強制収容所はおそらくこちらのビルケナウ。
ここは後から囚人達の手で拡張され続け、拡張工事が終わらぬまま終戦。一度に9000人を収容できたという。
・戦前は近隣から物資が駆り出され、戦後になるとビルケナウの建築や物資が解体され市民の手に渡っていった

■ビルケナウのガス室

・ガス室はドイツが証拠隠滅のために爆破し、煙突のみしか現存していない(それにしてもとんでもない数がある)
・地下の脱衣室→ガス室→エレベーターでフロアごと遺体を上階に持ち上げ火葬 という仕組み
・シャワーを浴びるから、と騙して脱衣させた(実際シャワーが出そうに見える細工が部屋にしてあり、しかもガスはそこから噴射されるわけではなかった)

とにもかくにも広い。煙突だけが残っている大量のガス室跡。一体何棟あったのだろうか。
■囚人という「個人」

当然ながら、殺された人間たちは全てが一個人であり、全てに人間関係があり、これまで当然のようにその他の人種の人と同じように生活を送っていた。
おびただしい数の囚人の記録写真があったが、途中からは記録もしきれず、データにすらならないまま何十万人もの人が死んでいった。
(ここアウシュヴィッツは、囚人の体に直接タトゥーを入れ始めた唯一の監獄なのだそう)

収容されてきた人たちの記録

数が多すぎる&写真のコストが高いので、途中からは記録もされず闇に葬られた。これはタトゥーで囚人番号を掘るためのもの。
■故人の遺品たち

今いる場所から強制的に離れ移り住むことになる場合、自分なら何を持って行きますか?
・刈り取られた髪の毛の山(繊維として再利用するため)
・脱がされた靴の山
・メガネの山
・義足の山
・コップや皿など生活用品の山
・名前や住所が大きく書かれたスーツケースの山

荷物は後で返還されることを願って記名されていたはず。価値のあるものはドイツ軍によって回収されただろうけど、各々が思い思いの品を持ち込んでいたに違いない。

 

中でも私が驚いたのが靴の山です。
靴の山や髪の山自体は、資料や映像で見たことがあり存在は知っていたのですが、驚いたのはそのバラエティの豊かさです。戦時中という時代柄、同じような色と形の靴をみんなが履いているのかと思っていましたが、あれは長時間歩いたり移送された時の泥や汚れ、経年劣化による退色などが原因なだけで、元は個性的な靴だったということです。中には赤いヒールの靴なんかもあって、きっと彼女にとってはこれがお気に入りの靴だったんだと思います。
街中のゲットー(ユダヤ人隔離)からもっと良いところに行けると聞いて(騙されて)、もしかしたら新生活に心を躍らせていたりしたのかも。子供サイズの靴の山もありました。

髪の毛の山は人権への配慮で撮影禁止でしたが、綺麗に結われた金の髪なんかもたくさん。

靴の山

お気に入りだったのかな。ヒールの可愛い靴やサンダル。

使い慣れた生活用品
■ポーランド、ガチで寒い

ポーランドは本当に冬が厳しく、真冬は平均気温が0℃を超えず、最低気温は-10℃になることも。そんな中囚人に与えられるのは季節を問わず、青ボーダーのシャツ一枚のみ。劣悪な労働、衛星、食事環境の中のこの寒さで、命を落とす人も相当数いた。立ったまま人が凍死するのも日常茶飯事。

私が訪れたのは晴れた8月の日であったが、朝5時に集合した時点で気温は12℃………。欧米圏のカップルは何故か1日ノースリーブでしたが(理解できない)私はかなりの寒がりなので、長袖に厚手のジャケットを着て凍える始末。実際わたしは収容されたら1日で凍死しそうです。(そのまえに価値なしグループ行きですが)

泥で汚れようが脱糞しようが、着替えはなし
■アウシュヴィッツ、景色が綺麗だった

これは本当に最悪な感想なのですが、おそらく当時より整備されているかも、とはいえ、8月の晴れの日は、緑と木漏れ日のコントラスト、そして煉瓦造りの兵舎が本当に美しかったんです。ああ、なんて最悪な感想なんだろう、と感じながら直感的にそう思ってしまったんですよね。何百万人もの人が非業の死を遂げていったこの場所で、なんでそんなことを思わなきゃいけないんだろうって……。建物の号数を表す番号も、なんか、デザインが凝っていてかわいいんです。(欧州ではおそらくよくあるデザインで、実際クラクフの街中でも同じデザインのものを見た) なんでこんなところで凝ってるんだよ。最低だ。
線路に対して、映えそうな角度で写真を撮っている人達が何人もいて、それもなんだかなと思った。そういう場所じゃなくないか?

夏景色

建物の番号を示すサイン。かわいいなって思っちゃった。

これは敷地内の線路
■ガジミエシュ地区

クラクフの中心地のすぐ東。私が今回泊まった格安ホステルはほぼこのエリアです。この地区には本当に多くのユダヤ人が住んでいていたようで、街を歩くと、当時と街並みは変わっているものの、実際にこのエリアで人が生活していたところが容易に想像できました。
観光地というか、栄えているエリアでもあるので、街歩きとしては楽しいエリアです。

■ゲットー英雄広場

ゲットー(戦時中のユダヤ人強制居住区)と関わりのある広場で、記念碑が置かれている。イスのモニュメントがたくさん。これは、生活者だけがいなくなって(殺されて)家具=椅子だけが残っている、という意味なのだそう。このモニュメントを見に訪れている大人達がたくさんいた一方で、何も知らない子供達が元気に広場で走り回っており、複雑な気持ちになった。(広場で遊ぶなということではないです)

余談:第二次世界大戦の壕

そういえば市内の川沿いコンクリートの塊があった。クラクフ防衛用。中にはギチギチになれば3-4人入れそうで、酒瓶などが転がっていたので、いまはホームレスの住処だったり、酒盛り場所だったりするのかな?

綺麗に整備された川沿いに急に存在して、なんだか不気味だった。

 


 

私は戦争断固反対!みたいな活動はしていないですが、当たり前のこととして、普通に戦争(や、それに繋がる政治的動き)には反対です。
私は歴史それ自体が面白いと思うし、学ぶべきものだと思うけど、世の中みんな意外とそうでもないんだなあ、と思って生きています。

 

別に行って楽しいところではないけれど、少しでも興味がある人はガイドをつけて行ってみることをおすすめします。

【弾丸一人旅】チ。を感じるクラクフ旅 in ポーランド

聖地巡礼…というほどでも無いんですが、仮想P国のクラクフに弾丸旅行をしてきたので、その中からチ。の成分を抽出しています(?)

 

私はチ。のファンですが、原作を読んでいないにわかなので、オタクとは名乗りません。アニメ3周+コラボのプラネタリウム+科博のコラボ展示+舞台チ。は見たり行ったりしましたので、一応の自認は作品ファンです。

 

言わずもがな、仮想P国=ポーランドのことです。1章ラファウ編と最終章のモデル都市はクラクフである、というのは私が説明するまでもなさそうなので割愛します。

◼ポーランド史と周辺の歴史ざっくり

早速もうチ。と関係ないですが、チ。が好きな人はどうせこういう情報も好きだと思うので、勝手に書きます(メモに使うな)。ちなみに私はヘタリアのオタクでもあります。。ポーランドリトアニア共和国ってヘタリアのオタクの間だけの一般常識な気がします。。

 

・まず、みんな大好き「三大発明」
①羅針盤:中国の原型は12-13世紀
②火薬:中国の原型は13-14世紀
③活版印刷:グーテンベルクの活版印刷は1450年頃

 

・ヨーロッパ覇権国家の移り変わり
14-15C:地中海交易
→ イタリアの都市国家など

15C末-16世紀:大航海時代
→ ポルトガル・スペイン

16C:東欧穀倉地帯+バルト交易
→ ポーランド=リトアニア共和国も巨大化し、この時期がクラクフも黄金期

17C:海運+貿易+植民地
→ オランダ黄金時代

17C後半〜18C:海運+貿易+植民地+産業革命へ
→ イギリスが台頭

16世紀のポーランド=リトアニア共和国はかなり穀物輸出で儲かっていて、海に出る必要がなかった。(オランダがそれを輸送して売りに行くので) その後、ヨーロッパの疫病や穀物需要の変化が重なるも、国家としての方針転換に難しさがあり、弱体化していく。

チ。の時代のポーランドはかなり黄金期にも近く、国として栄えている時期でした。

 

・ざっくりポーランド史
960年頃:ポーランド建国
14-15C:ポーランド=リトアニア時代
16-17C:黄金期
18C:周辺の強国(露・普・墺)により3度の国土分割に遭い、地図から消える
 (約120年間独立国家として消滅)
1918:WWⅠで欧州が弱体化→ポーランド復活
1936:ナチスドイツ、ソ連に侵攻されまた分割
1945:WWⅡ終戦、ソ連影響下で社会主義陣営へ(ソビエト連邦ではない)
1989:共産主義から脱却、民主化
2004:EU加盟
2007:シェンゲン圏加入

 

◼利益の1割をポトツキに

旅行中に クラクフ ポトツキ でインターネッツ上で検索をかけたところ、ポーランドにめちゃくちゃ詳しい方のアカウントがヒットし、ポトツキさんの家が判明しました(?)

https://x.com/blogopolsce/status/1946233141045100595?s=46

クラクフはかなりコンパクトなcityでして、私がほぼ観光をし尽くして時間を持て余してしまっていたこともあり、実際に行ってみました(何故?)

24番地

ほんと〜〜〜にただの住宅地でした。近くまでバスで行きましたが、観光地から若干外れるのでおそらく地元の方しか乗車しておらず。街並みも当時の街並みではなく建て直しが進んでいて、当然ながら新しかったです。逆にそれはそれで、数百年後に謎の手紙を受け取って「ポトツキ?それ誰や?」になる現住民の人の気持ちが味わえました。

お散歩しているわんちゃんがたくさんいました

◼ヤギエヴォ大学(旧クラクフ大学)

コペルニクスが学んだ大学です。(在学中に地動説を証明したわけではない)

ラファウが通う予定の学校は作中で明示されていませんが、クラクフ大学の設立は1364年とポーランド最古です。大学はそもそも神学などを学ぶところで、15世紀当時クラクフ大学が数学・天文学が盛んだったこと+ポトツキ架空住所から近いことなども重なり、ラファウが行こうとしていた学校は高確率でクラクフ大学のはずです。

紛らわしいのですが、
①コレギウム・ノヴム(Collegium Novum)
②コレギウム・マイウス(Collegium Maius)
大学の建物が2つ建物があります。

①の大学校舎は8月中一般公開していないとのことで、外観のみを撮影してさよなら。アニメの最後に、アルベルトが通っている大学として登場するのがこの建物です。

この建物

②は有料のミュージアム。中庭には無料で入れます。

美しい中庭


せっかくなので中の有料展示にも行ってきましたが、学生の1人として若干コペルニクスにも触れている………程度なもので、めちゃくちゃコペルニクスに期待をしていくと、特に何も無いです(笑)大学の所属品として貴重なものが色々展示されていました。

金ピカ!

 

◼聖マリア大聖堂と織物会館

こちら二つの建物は、観光客がおそらく絶対に行くところで、中央広場にあります。聖マリア大聖堂のの建築は13~14世紀、織物会館は建物の外観や用途が相当回数変わっていますが、最初の着工自体は13世紀。

クラクフ住の面々や、バデーニさんあたりは聖職者として一度は訪れたことがありそうです。現在の織物会館ではお土産屋さんの露店が並んでいて、お土産の購入にぴったり。

 

これまで私もかなりたくさん教会を見てきたのですが、この聖マリア教会の豪華絢爛さは本当に異次元でやばいです。入場口が無料=お祈り用と、有料=観光客用と2箇所あり、無料でもパッと入れるっちゃ入れるのですが、有料で入る価値大有りです。あの時代にこんなすごい教会を見たら、神は絶対だって私なら思ってしまうな……………。(現在の姿になったのは後の時代ですが、ステンドグラスは14世紀くらいのものらしい。)

しかもこれ、王族ではなく、貴族たちが建てたもの

◼14世紀の壁

なんか、クラクフ歴史博物館?に行ったらありました。14世紀くらいの壁。へえ〜……………。

古いね(?)

◼ヴァヴェル城

970年に建設されたポーランドのお城。王都。(現在の首都はワルシャワですが、1596年まではクラクフが首都でした。日本の京都みたいな。) チ。の時代から確実に存在していますね(?)

場内の展示はめちゃくちゃめちゃくちゃ広いので全部は見れませんが、コレクションがものすごいので、予約して中に入ることをおすすめします。私は「castle」チケットで1階と2階だけ入りました。(2時間たっぷりオーディオガイド付き!日本語はありません)

火を吹く竜もいます(必見)

銀食器コレクション!!!

◼王の道たち

いわゆる市街地からヴァヴェル城に続く道。当時の王侯貴族も歩いたであろうことを考えると胸熱です。

・バルバカン

絶賛工事中でした!こうしてメンテナンスしていくのか。(笑)

工事中でなければ中にも入れるみたい
・聖フロリアンゲート

門。これも古い。バルバカンの少し奥にあり、ここから市街地。

・フロリアンスカ通り

市内で最初にできた道の一つ。1257年都市建設計画にはすでに登場しており、15Cには大部分が石造りになったらしい。
建物はどこもかなり建て替わっていますが、ここに昔から道があったということは変わりません。ロマン〜〜。めっちゃマックとかケンタッキーとか入ってるけど(笑)

路地を見た瞬間に、多分この道だ!とすぐになりました。奥に見えるのはマリア教会。

◼有名なパン "Obwarzanek"(オブヴァジャネック)

ポーランド 食べ物 で検索すると必ず出てくる、かったいパンです。そんなに美味しくないですが街中どこでも買えるド定番の庶民パン!
このパンの起源は古く、14世紀頃らしいので、多分チ。の登場人物達も食していたことでしょう。多分当時からそんなに味も変わってないと思います。美味しくないし。(怒られろ)

手軽ではある

街中でこんな感じで売ってます。観光地のど真ん中であればカードで買えます。

◼クラクフ初の女子学生

クラクフ歴史博物館の展示にありました。

簡単に意訳すると、「クラクフ初の女子学生ナウォイカは1400年頃、大学に入学、当時女性は大学敷地内に入ることも許可されていなかったため、名前と性別を偽って男装していた。途中で女性であることがバレて裁判になったが、法廷で披露した幅広い知識から罪を免れ、修道院に送られて修道委員長となった」そうです。

まるでヨレンタさんのようだな〜って・・・(でもやっぱり修道院には送られるのか・・)

 

◼余談①:アストロラーべ

これはポーランドは全然関係ないのですが、大英博物館に大量のアストロラーべが展示されています。行く機会があればぜひ♫

アストロラーべはギリシャ語のastro labos(星を測るもの)に由来する呼称で、当時のコンピューターのようなもの。当時は天文学と占星術もあまり区別されていませんでした。主にイスラム語圏で発達したものを欧州が輸入したので、アストロラーべのほとんどにはアラビア語の文字が描かれています。(ここ数年アストロラーべを見過ぎて詳しくなってきた…)

ちなみに、チ。のコラボプラネタリウムを渋谷で見ましたが、そこにもアストロラーべがありました。科博の展示にもありました。(笑)

大英博物館はなんと無料です

◼余談②:現在の欧州都市の新しさ

欧州=古い、歴史がある、みたいなイメージが強いと思うのですが、実際に建物が古いかどうかは、戦争でどのくらいその街が被害を受けたか、というところが大きいように思います。

私は今ロンドンに住んでいますが、街の中心〜北と西にかけて本当に全てが死ぬほど古……歴史があり、嘘だろみたいなエアコンなしの地下鉄が運行しています。壊れたところを修復して使っている、のではなくて、イギリスは一度も本土決戦をしていないので、街が壊されていない、んですよね。それでいうと東京は、戦争や地震で一度まっさらになったところから近代的に作り直したので、新しく機能的な街になっています。

 

クラクフを実際歩いて思ったのは、街が意外にも新しくてきれいだということ!ワルシャワは壊滅して作り直しましたが、クラクフは戦禍はありつつも歴史的建造物が残ったので、歴史を残しつつも新しい部分は新しく便利な街になっているのだとか……。(+社会主義陣営時代の建物が混ざり、特に郊外はザ・旧欧州の街並みではない)
ハンガリーのブダペストも、ハンガリー独立戦争の戦災が大きかったようで、街がすごく新しいです。本当に綺麗で長閑。対してプラハは訳がわからないくらい古いです。古すぎてお化け屋敷みたいで怖い。

 

◼余談③:塩でできたコペルニクス

クラクフの有名な観光地(ユネスコ世界遺産)に、ヴェリチカ岩塩坑があります。コペルニクスも生前ここを訪れたことがあるそうで、塩でできたコペルニクスがいました。草。レオナルドダヴィンチの作品もありました。塩ナルドダヴィンチってか?(黙れ)

ショパン(ポーランド出身)の曲を聞かせられる時間もあった。困惑。

 


 

はい。てな感じです!

情報に誤りがあったらすみません!

それではまた〜〜〜〜

【記録】ウエストエンドでstage door(合法出待ち)に参加してみた!

どうも。2026年7月からワーホリでロンドンに住んでいる観劇狂いです。

デスミュで初めて合法出待ち界隈(言い方)に参加してきたので記録です!

楽しいのでぜひ行ってみてください!

💡stage doorとは?

stage door(ステージドア)=関係者出入り口のことで、要するに出待ちです。

日本では基本的に終演後の出待ち行為は禁止されていますが、なんとロンドンでは合法です。ウエストエンドではアトラクション化されていて、観劇後の楽しみとしても知られています。

 

💡できること

・パンフレットなどにサインを貰う
・写真をお願いする
・感想を伝えたり、少しおしゃべりをする

※多くの人が待っているので、短い時間で簡潔にスムーズに行うこと

※会場により、stage door付近に柵があったりなかったり

※早く並んだ順なので、キャストに対応してもらいたい場合は1列目(~せめて2列目)までに並ぶ必要有

 

💡注意

・出演者の方への迷惑行為は絶対にやめましょう
・マチソワある日は、マチネは基本出てこないと思った方が吉
・必ず対応してもらえるわけではないです
・スムーズに対応してもらえるよう、事前にペンを用意したり、カメラを起動させておいたりすると吉です

 

💡どんな感じ?

画像の感じでstage door付近に終演後人だかりができるので参加します。前列を取りたい場合は、終演後すぐに出て、人混みができる前に位置取りをする必要がありそうです。私は終演後のんびりトイレにいったりしていたので、なんなら早いキャストさんが出てくるのと同時刻くらい。

stage door自体は、どこの劇場もだいたい普通に大きく「stage door」と書いてあるので、普通に見つけやすいと思います。

stage door前の人混み

私は英語がそんなに得意ではないので変なところで緊張しましたが、そんな必要もなく、流れ作業でどんどん対応してくれます!日本で終演後の出待ちというと、違法なのもあって、そっといって声をかけて・・・なんなら嫌がられるし対応してもらえるかも運、みたいなイメージだったのですが、ロンドンでは合法なのもあり、海外の映画祭のレットカーペットみたいな印象でした。海外の映画祭知らんけど。

なので、結構気軽に群衆に混ざって大丈夫です。キャストの皆さんもとても慣れているので、皆さん笑顔で快くファン対応してくれました!素敵だった〜〜〜〜泣泣

 

💡戦利品

最前列で観劇していた親切海外ギャル3人組がいたのですが(通るキャストみんなから「最前列にいたよね?!ww」と言われていて笑った)、2列目で並んでいた私のパンフレットをアテンドしてみんなからサインをもらってくれた。なんて親切なギャルたち。幸せになってほしい。

私も一応サインペンを用意していったのですが、流れ作業でどんどんサインをしていくため、他のファンのペンなのか、キャストさんのペンなのか、誰かのペンで全部書いてくれました(笑)みんな少し遠慮して端の方から埋めていってくれるのですが、超主要キャストが端に書いてくれた際には、いやあんたは真ん中に描いてくれ?!?!と思いました(笑)

贅沢にもどれがどなたのサインかわからなくなってしまった

そして写真もせっかくだからお願いしたいけどどうしようかな…と思っていたところ、親切ギャルがなぜかグルショに入れてエアドロしてくれた。ありがとう、人生の徳積みすぎじゃない?!?!

L役のColin Ryanさん

レム役のGrace Mouatさん

ジェラス役のChloe Saraccoさん

 


 

↓英国版ミュージカルデスノート2026感想

L役のコリンライアン(Colin Ryan)さんに狂ったところから私のStage doorがスタートしました。

retirehumanlife.hatenablog.jp

 

↓英国版ミュージカルデスノート2026一部和訳+過去作との差異について

retirehumanlife.hatenablog.jp

 

舞台オタクとしてまた一つ要らん成長をしてしまいました。それではまた〜・・

【一部歌詞和訳】英国版Death Note The Musical / デスミュ


2026年7月からワーホリでロンドンに住んでいます。

 

さて!!2026/7/30~9/12の6週間限定公演が行われている、英国プロダクション版ミュージカルデスノート(通常デスミュ)!

 

早速先日観劇してきて、チケットのおかわりをしました泣泣

次回見るまでに予習で歌詞を頭に入れたいので、AIに手伝ってもらいつつ和訳歌詞を書き残していきます。細かいニュアンスが間違っていても悪しからず。2023年半舞台付きコンサートをベースにやっていますので、今回の公演の歌詞ではないです。

 

↓観劇感想

原作ファン、23年コンサート版と日本版ミュージカル未視聴です。

retirehumanlife.hatenablog.jp

 

↓歌詞原文はこちらから(2023年版のものを拾っています)

www.allmusicals.com

 

↓公式サイト

3曲くらいリンク先からショートバージョンが聞けます(=下線の曲)

2023年の歌詞ベースで、下線の曲+重要そうな曲何曲かの和訳を載せています。

deathnotethemusical.com

 

■公演曲セットリスト(2023→2026)

新曲が3~4曲ほど追加になっており、既存曲の歌詞や曲順もかなり大幅に改変、再構築されているみたいです。

2023年版 2026年版
(公式パンフレット基準)

Act 1

  1. Where Is the Justice?
  2. They're Only Human
  3. Change the World
  4. Hurricane
  5. Kira
  6. I'm Ready
  7. We All Need a Hero
  8. The Game Begins
  9. There Are Lines
  10. Secrets and Lies
  11. Hurricane (Reprise)
  12. Change the World (Reprise)
  13. Where Is the Justice? (Reprise)

Act 1

  1. Where Is the Justice?
  2. They're Only Human
  3. Change the World(新曲)
  4. Kira
  5. I'm Ready
  6. We All Need a Hero
  7. Where Is the Justice? (Reprise)
  8. The Game Begins
  9. There Are Lines
  10. There Are Lines (Reprise)
  11. Mortals and Fools
  12. Secrets and Lies
  13. Hurricane
  14. Where Is the Justice? (Reprise)

Act 2

  1. Where Is the Justice? (Reprise 2)
  2. Mortals and Fools
  3. Stalemate
  4. I'll Only Love You More
  5. The Way Things Are
  6. Where Is the Justice? (Reprise 3)
  7. Mortals and Fools (Reprise)
  8. Honor Bound
  9. Playing His Game
  10. Playing His Game (Reprise)
  11. Borrowed Time
  12. When Love Comes
  13. The Way Things Are (Reprise)
  14. The Way It Ends
  15. Hurricane (Reprise 2)
  16. Requiem

Act 2

  1. Half a Life(新曲)
  2. All or Nothing(新曲)(旧 Stalemate)
  3. I'll Only Love You More
  4. The Way Things Are
  5. Half a Life (Reprise)
  6. Honor Bound
  7. They're Only Human (Reprise)
  8. Playing My Game(旧 Playing His Game)
  9. Borrowed Time
  10. When Love Comes
  11. The Way It Ends
  12. Hurricane (Reprise)
  13. Requiem

 

■2023→2026変更点

※2023年コンサート版は現地で見ていません!日本版も現地で見ていません!インターネットの情報&散らばっている動画たちと、自分の感想ベースで書いているので間違っていたらごめんなさい!

 

・新キャラの追加:死神のジェラスが追加に。これによりレムの心情の動きの変化がより原作に近い動きになったかも。

 

・新曲の追加:3-4曲追加になっています。

 

・既存曲の歌詞変更:所々変わっている印象です。

 

・曲順変更

2023: They're Only Human→Change the World→Hurricane→・・・・

2026: They're Only Human→Change the World(新曲)→・・・→Hurricane

hurricaneの位置がかなり後半に大移動。月(Light)がDeath Noteを拾って最初に試す場面新曲で書き直し。ノートを拾ってから新世界の神を目指すまでの世論と、月の心情をより丁寧にしてくれている印象。

 

・曲名変更:Playing His Game → Playing My Game

ヤツの中へ英語版。「Lのゲームに月が乗る」→「月のゲーム」のニュアンスの変化。

 

・他ネットで見かけた意見としては、2023年版はより夜神月が主体の物語運びだったけど、2026年版は、各キャラクターそれぞれにフォーカスが当たっている印象、みたいなものもありました。もともとレムがかなりフォーカスされていたけど、ジェラスの加入によってもはやレムの物語なのでは?とさえ思いました。

 

・そもそもコンサート版ではない

そもそもがコンサート版ではなく舞台版になるので、かなり大掛かりなセットになりました。バービカンシアター自体縦にも横にも大きい大劇場(連日満席!)なので、高さを生かした演出で、上階が死神界、下階が人間界のように階層分けされていて、演出が綺麗でした。

 

・物語上の終わり方

エンドがしっかり変わっています。日本初演(最新版わかりませんが)とコンサート版ではミサにデスノートの記憶を放棄させる流れがあり、デスノートに関する記憶を失ったのちにエンドですが、2026年版ではその内容がごっそり削られていて、なんなら最後にデスノートを持ったまま登場。ここは原作上でも面白かったところなので削られてちょっと残念。

 

・最終局面

月とLの最終対決場所はもともとは日英両方とも倉庫だったのですが、何やら東京の雑居ビルの屋上のようなところに変わっていました。舞台演出としてはこちらの方が映えるので、個人的には良改変。

 

■和訳:Where is the Justice?

[Light]
Where is the justice
When the guilty all go free?
Why don't we lock them up
And throw away the key?

正義はどこにある?
罪を犯した者がみんな自由になるなんて
なぜ奴らを牢に入れて
鍵を捨ててしまわないんだ?

[Teacher]
I see a young man's anger burning in your eyes

若者の怒りが
君の目の中で燃え上がっているのが分かるよ


[Light]
What you see is my impatience
With your noble compromise

あなたに見えているのは
あなたたちの「立派な妥協」に対する
僕の苛立ちだ


Show me what's right about
The wrongs that we allow
Real people need to feel
Protected here and now

僕たちが見過ごしている
こんな間違ったことの、どこが正しいのか教えてくれ
現実に生きている人々は
今この瞬間、守られていると感じる必要があるんだ

This whole damn system’s broken way beyond repair
It's just law not law and order
Not much good and seldom fair

このクソみたいな制度は
もうどうしようもないほど壊れている
これはただ「法律」があるだけで
「法と秩序」なんかじゃない
大して役にも立たないし
公平であることなんてほとんどない

*law and order =「法と秩序」というセット表現


[Student #1]
Laws are made for everyone
We're treated all the same

法律はすべての人のために作られている
僕たちはみんな平等に扱われている

[Light]
Till a lawyer's tricks can fix the blame

……弁護士の策略で
罪を別のところへ押しつけられるまではね

*fix the blame =「責任・罪を誰かに負わせる」ニュアンス
「法律上は平等」と言われても、金のある人は弁護士を使って逃げられる、という流れ

 

Let the corporations
Make the regulations
And hold no one accountable
When everything goes wrong

企業に規則を作らせて
何もかもが間違った方向に進んでも
誰一人として責任を取らせない

*hold someone accountable =「誰かに責任を取らせる/責任を追及する」

 

Let the rich and famous
Get away with murder
Every time a high-priced
Mouth-piece starts to talk
His client gets to walk

金持ちや有名人には
人を殺しても逃げ切らせる
高額な報酬をもらう弁護士が
口を開けばいつだって
その依頼人は無罪で帰っていく

*get away with murder =「とんでもないことをしても罰を受けずに済む」という慣用表現
*mouth-piece =「弁護士」「依頼人の代わりに話す人」という皮肉な呼び方


Tell me, where is the justice?
If there’s any justice

教えてくれ、正義はどこにある?
そもそも正義なんて存在するのなら

[Students]
Where's the justice?
Tell me where!

正義はどこにある?
教えてくれよ、どこにあるんだ!

[Light]
Where is the justice

正義はどこにある?

[Students]
Tell me where!
教えてくれ!


[Light]
For all the victims?

犠牲になった人たちのための正義は?

[Students]
Tell me where!
教えてくれ!


[Light]
Where is the justice?
What good is law that can’t
Punish those who break it?

正義はどこにある?
法律を破った者を
罰することのできない法律に
いったい何の意味がある?

*What good is ~? =「~に何の意味がある?」「~が何の役に立つ?」


[Student #2]
Politicians
Make their speeches all day long
While judges pushing pencils
Mostly get it wrong
(Mostly get it wrong!)

政治家たちは
一日中、口先だけの演説をしている
その一方で裁判官たちは
書類仕事ばかりして
ほとんどの場合、判断を間違えている
(ほとんど間違ってる!)

*pushing pencils は「鉛筆を動かす」=書類仕事をする、という皮肉表現。

 

[Student #3]
Instead of loopholes
For the laws to fall between
Let some good old-fashioned pay-back
Grease the wheels of a machine
(Grease the wheels of the machine)

法律の隙間に逃げ込めるような
抜け道なんか作るんじゃなくて
昔ながらの「仕返し」を
この機械が動くための潤滑油にすればいい
(この機械を動かす潤滑油に)

*loophole =法律などの「抜け穴・抜け道」
*pay-back =「仕返し」「報復」
*grease the wheels =「物事を円滑に進める」という慣用表現。

 

[Light]
Isn't everybody sick to death of all this stuff?
Can't we all stand up and say enough?
(We've had enough)

みんな、こんなことにはもうウンザリしてるんじゃないか?
僕たちみんなで立ち上がって
「もう十分だ!」と言えないのか?
(もうたくさんだ!)

*sick to death of ~=「~に心底うんざりしている」
*We've had enough =「もう我慢の限界だ」「もうたくさんだ」

 

(Justice, justice, justice, now's the time for)

(正義だ、正義だ、正義だ――今こそ……)

[Light]
Listen to the families
Hiding in their houses (justice, justice)
All of them afraid to walk the streets at night
With all their doors locked tight
We must give them their justice

家の中に身を潜めている
家族たちの声を聞いてくれ
(正義を、正義を)
みんな夜道を歩くことを恐れている
ドアを固く閉ざして
僕たちは彼らに
正義を与えなければならない

 

[Students]
Where is the justice?

正義はどこにある?

 

[Light]
We owe them some justice

僕たちは彼らに正義を与える義務がある

[Students]
Where is the justice?

正義はどこにある?

[All]
Where is the justice?

正義はどこにある?

 

■和訳:They're Only Human

[Ryuk]
Look at how they crawl around
Upon the ground
Like little ants

見てみろよ、あいつらが地面を這い回っている
まるで小さなアリみたいにな

[Rem]
Yes, but how they fascinate
Confusing fate
With what is merely chance

ええ、でも人間って本当に興味深いわ
ただの偶然にすぎないものを
運命だと思い込んでいるんですもの

*confusing A with B =「AとBを混同する」


[Ryuk]
Isn’t it a laugh?

笑っちゃうだろ?

[Rem]
Isn’t it a shame?

哀れだと思わない?

[Ryuk]
Thinking there is someone in heaven to blame

天国のどこかに
自分の不幸の責任を負わせる誰かがいると思っている

[Rem]
Yes, but even while blaming fate for the lives that they lead
They hope for the lives that they need

ええ、でも自分たちの人生を運命のせいにしながらも
人間は、自分が必要としている人生(≒より良い人生)を願っている



[Ryuk]
Living every day ‘til the day they die
Never getting answers

死ぬその日まで、毎日を生き続ける
答えなんて決して得られないまま

[Rem]
Yet still asking why
Going through the motions as if there will be a reward

それでも「なぜ?」と問い続ける
まるでいつか報われるかのように
ただ決められた日々を繰り返している

*go through the motions
=「形だけやる」「ただ決められたことを淡々とこなす」

 

[Ryuk]
While we stay eternally bored!

その間、俺たちは永遠に退屈してるってわけだ!

[Both]
They’re only human
They don’t see
Who they are is who they’ll always be
Only human, after all

所詮、彼らは人間にすぎない
自分たちには見えていない
「自分が何者なのか」
それは結局、いつまでも変わらない
所詮、人間なのだから


[Ryuk]
So they push and they shove

だから人間は押し合い、争い合う


[Rem]
With this thing they call love

「愛」なんて呼んでいるものを抱えて

[Both]
‘Til they fall!

そして倒れるまで!


[Ryuk]
Isn’t it a farce?

滑稽な茶番だと思わないか?


[Rem]
Isn’t it a waste?

もったいないと思わない?


[Ryuk]
Struggling to face what can never be faced

決して向き合うことのできないものに
必死に立ち向かおうとしている


[Rem]
Yes, but maybe death can release something more than we share

ええ、でももしかしたら死は
私たちが分かち合っているもの以上の何かを
解き放ってくれるのかもしれない


[Ryuk]
I really don’t know and don’t care

俺にはさっぱり分からないし
別にどうでもいいけどな

[Both]
They’re only human
Standing still
Doomed to live pushing boulders uphill
Only human, after all

所詮、彼らは人間にすぎない
立ち止まったまま
坂道を巨大な岩を押し上げながら
生き続ける運命にある
所詮、人間なのだから

*doomed to ~=「~する運命にある」「~を避けられない」

*pushing boulders uphill は、ギリシャ神話のシーシュポスを思わせる表現。
巨大な岩を山の頂上まで押し上げても、また転がり落ちてきて、永遠に同じことを繰り返すという話。

 

[Ryuk]
So they give and they take

だから人間は
与えたり、奪ったりする


[Rem]
Hoping someone will help break their fall

誰かが自分の転落を
支えてくれることを願いながら

*break someone's fall=「誰かが落ちたとき(≒困った時)に受け止める」


[Ryuk]
They will pray, curse, live, die
Never knowing their truth is another man’s lie

人間は祈り、呪い、生き、そして死ぬ
自分たちが真実だと思っているものが
別の誰かにとっては嘘だとも知らずに


[Rem]
Eat, sleep, love, hate
Like a leaf blowing in the wind

食べて、眠って、愛して、憎んで
風に吹かれる木の葉のように


[Ryuk]
Watch them all vacillate!

見てみろ、あいつらがみんな
右往左往しているぞ!

*vacillate =「迷う」「決められない」「気持ちや態度が揺れ動く」


[Both]
They’re only human
They can’t see
所詮、彼らは人間にすぎない
彼らには見えていない


[Ryuk]
All the years they could give you and me
Only human, after all

俺たちに与えることのできる
すべての年月がどれほどあるのかも(見えていない)
所詮、人間なのだから


[Rem]
So they give and we take

だから人間は与え
私たちはそれを受け取る

*人間は寿命を生き、死ぬ。そして死神は、その命を「受け取る」側。


[Ryuk]
‘Til their silly hearts break

そして、愚かな心が壊れてしまうまで


[Rem]
Looking down from above
I’m intrigued by their love

上から人間たちを見下ろしながら
私は彼らの愛に心を惹かれる

*intrigued by ~=「~に興味をそそられる」「~が気になって仕方がない」


[Ryuk]
So let’s call!
Hmmm, let’s call!

じゃあ、呼んでみようぜ!
うーん……呼んでみよう!(人間を)

 

■和訳:Hurricane

[Light: Verse 1]
Did I hear correctly?
Did it really happen?
Was it simply done by writing down his name?

俺の聞き間違いじゃないよな?
本当に起きたことなのか?

ただ名前を書き記すだけで、

本当に成し遂げられたというのか?

Killing indirectly
Pen and ink and paper
Writing is the gun, I only have to aim

間接的な殺戮

ペンとインクと紙

筆記具こそが銃であり、俺はただ狙いを定めればいい

Could this be the hour?
Unimagined power
Waiting to devour who I say?

ついにその時が来たのか?
想像を絶する力が

俺の指図通りに奴らを貪り尽くすのを待っている

*Devour=「貪り食う」「滅ぼす」(月が指定した人間=ノートに書かれた人間、を貪り食う)


[Chorus]
The hardest rains
The coldest winds
Are waiting for the hurricane

激しき雨 
冷たき風
それらはハリケーンの到来を待っている


The human stains
And all their sins
Blown away

人間の汚れ(世の悪人たち)
そして奴らの犯したすべての罪は
吹き飛ばされるのだ


The earth will shake
The sky will scream
Once they feel the power of the hurricane

大地は震え
空は悲鳴を上げるだろう
ひとたびハリケーンの力を思い知れば


[Verse 2]
Finally a chance to
Find a little justice
There's nowhere to run to once the name is penned

ついに巡ってきた
真の正義を見出すチャンスが
一度名前を書かれれば、もう逃げ場などどこにもない


Take what fortune grants you
Use it while you've got it
Once you have begun you write it to the end

運命が授けてくれたものを掴み取れ
手にしているうちに使いこなすんだ
一度始めたからには、最後まで書き抜くんだ


Elegant solution
Flawless execution
Righteous retribution on the way

エレガントな解決策
完璧なる執行
正義の報いが、今まさに下されようとしている


[Chorus]
I'll bring the rain
I'll bring the wind
I am the mighty hurricane

俺が雨をもたらす
俺が風をもたらす
俺こそが強大なハリケーンだ


The human stains
And all their sins
Blown away

人間の汚れ(世の悪人たち)
そして奴らの犯したすべての罪は
吹き飛ばされるのだ


I'll bring the pain
So be afraid
I will bring the power of the hurricane

俺が苦痛をもたらす
だから恐れるがいい
俺がハリケーンの力をもたらすのだ


I am the God of a brave new world
Much better than the last
The time for talking is finally in the past
俺は新世界の神だ 
前よりも遥かに素晴らしい世界の
言葉で語るだけの時代は、ついに終わったのだ

*Brave new world=「素晴らしい新世界」シェイクスピアの『テンペスト』やディストピア小説のタイトルでも有名な定型句。「これまでにない、新しく生まれ変わった完璧な世界」を意味するらしい。


[Chorus]
The hardest rains
The coldest winds
Are waiting for the hurricane

激しき雨
冷たき風
それらはハリケーンの到来を待っている


The human stains
And all their sins
Blown away

人間の汚れ(世の悪人たち)
そして奴らの犯したすべての罪は
吹き飛ばされるのだ


The hardest rains
The coldest winds
Are waiting for the hurricane

激しき雨
冷たき風
それらはハリケーンの到来を待っている


The human stains
And all their sins
Blown away

人間の汚れ(世の悪人たち)
そして奴らの犯したすべての罪は
吹き飛ばされるのだ


The earth will shake
The sky will scream
Once they feel the power of the hurricane!

大地は震え
空は悲鳴を上げるだろう
ひとたびハリケーンの力を思い知れば!

 

■和訳:Playing His Game

[Light: Verse 1]
Time to rethink
And begin
With a brand new game plan
Margin for error is slim

考え直す時だ
そして始めよう
まったく新しい作戦で
失敗の余地はほとんどない

[L]
He’s on the brink
He can win
I can’t use the same plan
Time to start thinking like him

奴は瀬戸際にいる
奴なら勝てる(奴には勝ち目がある)
同じ作戦は使えない
奴のように考え始める時だ

*on the brink=「瀬戸際にいる」「今にも~しそうな状態」


[Light: Pre-Chorus]
What would I do if I got inside his head?

もし僕が奴の頭の中に入り込めたら
僕なら何をする?


[L]
Thought like him instead?

もし奴と同じように考えられたら?


[Light]
Could it be

そんなことが


[L]
Possibly

果たして可能なのか

[Light, L]
I’ll catch him when
I look through his eyes
See what he sees
And then improvise
Until I can learn what puts him at ease
I’ll walk in his shoes
As long as it takes
Till deep in my bones
I’m sure he’s
One and the same as the me who is playing his game

奴の目を通して物事を見つめ
奴の見ている景色を目にし
その場で即興で対応(裏をかく)した時 
俺は奴を捕まえるんだ
奴を安心させるものが何か分かるところまで
俺は奴の立場に立って(奴になり切って)考える
どれだけ時間がかかろうと 
骨の底から確信するまで
奴は、奴のゲームをプレイしているこの俺自身と
まったく「同一の存在」なのだと

*Walk in someone's shoes=「〜の立場に立って考える」
*Deep in my bones=「骨の底から」

[Light: Verse 2]
What does he do
Late at night
When the world is sleeping
Does he see pixels, not dreams

夜遅く、世界が眠りについている時 
奴は何をしている?
夢ではなく、(画面の)ピクセルを見つめているのか?

[L]
Hard to be true
Always right
All that promise keeping
Harder I’m sure than it seems

常に正しく、忠実であり続けること
すべての約束を守り抜くこと
見た目以上に難しいはずだ


[Light: Pre-Chorus]
How would it be if I saw the world like him?

もし俺が奴のように世界を見つめたら、どうなるだろう?


[L]
Like a synonym

まるで同義語(同じ存在)のように


[Light]
Bit by bit

少しずつ


[L]
Wit by wit

知恵を絞り合って

[Light, L: Chorus]
Catch him, I win
I’ll mimic his will
And learn his routines
And feel the same thrill
Whenever my end is served by his means
I’ll walk in his shoes
As long as it takes
Till deep in my bones
I’m sure he is
One and the same as the me who is playing his game

奴を捕まえれば、俺の勝ちだ
奴の意思を模倣し 
奴のルーティンを把握し
奴の手段が俺の目的を果たしてくれるたび
同じスリルを感じるんだ
俺は奴の立場に立って考える
どれだけ時間がかかろうと
骨の底から確信するまで
奴は、奴のゲームをプレイしているこの俺自身と
まったく「同一の存在」なのだと


[L: Bridge]
Steady
I must be ever so careful
Don’t move until you are ready
He will be careful too
落ち着け
どこまでも慎重でいなければならない
準備が整うまで動くな
奴も慎重になっているはずだ


[Light]
Know it
Always stay calm and collected
Don’t lose your cool or you’ll blow it
Then he will unravel you

分かっている
常に冷静沈着でいろ
取り乱すな、さもないと台無しになるぞ
そうなれば奴に暴かれてしまう

*stay calm and collected=「感情に流されず落ち着いている」

[Light & L: Chorus]
Get into his head
And under his skin
The things that he said
The food that he likes
The places he’s been
I’ll look through his eyes
And see what he sees
Till I see the forest, not just the trees
I’ll mimic his will
And learn his routines
And feel the same thrill and know what it means
I’ll walk in his shoes
As long as it takes
Till deep in my bones I’m sure
I’m winning my game while I’m saying
I’m playing his game

奴の頭の中に入り込み
心の奥底まで侵入しろ
奴が口にした言葉
奴の好きな食べ物
奴が行ってきた場所
奴の目を通して見つめ
奴が見ているものを見るんだ
木だけでなく、森全体が見えるようになるまで
奴の意思を模倣し
奴のルーティンを把握し
同じスリルを感じ、その意味を理解するんだ
俺は奴の立場に立って考える
どれだけ時間がかからうと
骨の底から確信するまで
俺が奴のゲームをプレイしていると言いながら
実は自分のゲームに勝っているのだと

*Get under someone's skin=「〜の深くに入り込む」
*See the forest, not just the trees=「木を見て森を見ずの肯定系」

 

■和訳:When Love Comes

[Rem: Verse 1]
Oooooooh
People have always talked about it, I have always lived without it
Never understood its magic spell
It can take your breath away
So that's what the poets say
Guess they ought to know but who can tell?
Never believed that anything could feel this true
Don't see it coming till its standing right in front of you

人々はいつもそれについて語り合っていた
けれど私はそれなしで生きてきた
その魔法の呪文の意味など、理解したこともなかった
息もできないほどの感情
詩人たちはそう語る
知っているはずの彼らの言葉だが、誰にそれが真実だと分かるだろう?
こんなにも真実だと感じられるものが存在するなんて、信じたこともなかった
すぐ目の前に突きつけられるまで、それが訪れるなんて気づきもしない

*Take someone's breath away=「〜の息をのませる」
*See something coming=「〜が来るのを予測する」


[Chorus]
When love comes, it takes you by surprise
You see things through someone else's eyes
When love comes, you will never be the same
It scares you, still you hope it stays forever
When love comes

愛が訪れる時、それは予期せぬ不意打ちのようにやってくる
誰か他の人の目を通して、世界を見るようになる
愛が訪れる時、もう二度と以前の自分には戻れない
恐ろしくなるほどなのに、それが永遠に続くことを願ってしまう
愛が訪れる時


[Verse 2]
Finally there's someone to cry for
Someone I would gladly die for
Someone who is all the way alive
Can't believe the peace I'm feeling
Almost like it can't be real
Even if I die, love will survive
Funny the things the human heart will put you through
Don't see it coming till its standing right in front of you

ついに現れたのだ、その人のために涙を流せる誰かが
喜んで命を捧げられる誰かが
魂の底から生き生きと命を輝かせている誰かが
自分が感じているこの静けさが信じられない
まるで現実ではないかのように
たとえ私が消え去ろうと、愛は生き続ける
人間の心が経験させることというのは、実に滑稽だ
すぐ目の前に突きつけられるまで、それが訪れるなんて気づきもしない

*Put someone through something=「〜に(辛いことや大変なことを)経験させる・耐えさせる」

When love comes
It catches you off-guard, so easy
Don't notice it's alive
When love comes, it happens way too fast
You hope you make the moment last forever
When love comes
愛が訪れる時
油断している隙に捕らえられ、あっけないほどに
それが息づいていることすら気づかない
愛が訪れる時、それはあまりにも素早く巡ってくる
この瞬間が永遠に続いてほしいと願ってしまう
愛が訪れる時


[Bridge]
You are the only part of me I'm certain will live on
All I ask of you is to remember love is never gone
あなた(ミサ)だけが、私が消えた後も生き続けると確信できる私の生き証人
あなたに望むのはただ一つ、愛は決して消え去らないと覚えていてくれること


[Chorus]
When love comes
Don't let it slip away!
Just hold on and treasure it everyday
When love comes
It struggles to belong
Don't fight it
Share a kiss and then surrender
When love comes

愛が訪れる時
それを手放してはダメ
ただ抱きしめて、毎日を慈しむの
愛が訪れる時 それは自分の居場所を見つけようと抗っている
抗わないで 口づけを交わし、その愛に身を委ねなさい
愛が訪れる時

 


 

帰国したら絶対にデスミュを見よう・・・・

 

↓ちなみにstage door(合法出待ち)にも初参加しました

retirehumanlife.hatenablog.jp